1300年以上前、奈良の都・平城京に「赤米」を納めていたとされる越前市の南中山地区では毎年、地元の南中山小学校の児童が縄文時代から伝わる「赤米」を育て、奈良県の薬師寺に奉納しています。その奉納が31日に迫り、5年生の児童が全校児童を前に奉納の際のデモンストレーションをしました。
南中山地区では、1300年以上前から収穫された赤米を奈良の都・平城京に届けていたとされ、南中山小学校の5年生は、20年前から毎年自分たちが育てた赤米60キロを奈良の薬師寺に直接出向いて奉納しています。
30日は、古代衣装に身を包んだ5年生の児童たちが赤米30キロが入った俵を担いで薬師寺に奉納する際のデモンストレーションを披露しました。
また、地元のシンガーソングライター・前田一平さんが作詞作曲した「赤米」のオリジナルソングを全校児童で歌いました。
児童は「(米俵は)とても重かった。昔の人は1人で60キロも持って行ったのですごいと思った」「1300年も続いている行事なので、これから先も続けていきたい」と話していました。
奉納された赤米は、薬師寺の僧侶などが味わい、寺を訪れた人にも振舞われるということです。
また、1年前に赤米を奉納した6年生は、2024年は総合的な学習の一環として赤米を使ったスイーツを考案する予定です。
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