愛媛県宇和島市の神社で29日に秋祭りが行われ、370年あまり続く民俗芸能「八ッ鹿踊り」が奉納されました。

鹿の頭を付け藍色の着物にわらじ姿で舞う子どもたち。江戸時代から伝わる「八ッ鹿踊り」。370年あまり続いているといわれています。

この民俗芸能が奉納されたのは、「一宮様」の愛称で親しまれる宇和島市野川の宇和津彦神社。境内では声変わりする前の小学生の男の子たちが、胸に抱えた小太鼓を叩き、哀愁を帯びた歌を響かせながら優美に舞い踊りました。


「八ッ鹿踊り」は伊達政宗の長男で宇和島藩初代藩主の秀宗の家臣たちが、故郷の仙台の「鹿踊り」を真似て始めたと言われていて、7頭の雄鹿が庭に隠された1頭の雌鹿を見つけ出し喜ぶ様子を表現しているとされています。

子どもたち一行は奉納後、地区を練り歩き店先や玄関前などで叙情あふれる優雅な踊りを披露しました。

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