「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」「ワンダーウォール」--。数々の名曲を生み出しながら、2009年に兄弟げんかが原因で解散した英ロックバンド「オアシス」が、再結成すると発表した。日本ではデビュー30周年を記念した展覧会の開幕を控え、人気バンドの再来日への期待も高まっている。【井上知大】
オアシスは、英マンチェスター出身の兄ノエル・ギャラガーと5歳下の弟リアム・ギャラガーを中心としたロックバンド。1994年デビュー。主に作詞作曲を担当するのは、ギターのノエルで、メインボーカルはリアム。
オアシスが登場したとき、それまでのロックスターとの大きな違いは、たたずまいだった。パーカやジャージーなど普段着でステージに上がり、「F」から始まる4文字言葉を多用するなど奔放な発言と裏腹に、美しいメロディーを真っすぐに歌い、奏でる。
オアシスや解散中のギャラガー兄弟のソロ活動などに携わってきた、ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)の小沢暁子さんは「見上げられる存在のスターではなく、ファンと同じ場所に立って同じ方向を見ている。『リヴ・フォーエヴァー』という曲に『俺たちには、あいつらに見えていないものが見えている』という一節があります。『あいつら』は、体制なのか大人なのか。ファンは、自分たちの側に立つ兄貴のような存在として背中を見ていた」と語る。
その曲名を冠した展覧会「リヴ・フォーエヴァー オアシス 30周年特別展」が11月1日から23日まで、六本木ミュージアム(東京都港区)で開かれる。手書きの歌詞やギターのほか、縁取りした枠に白抜きの小文字で「oasis」とシンプルなバンドロゴをあしらった歴代のポスターなどを展示する。
小沢さんは「世間で思われているほど、2人はいつもけんかしてギスギスしているわけではないです」と話す。「ノエルは『オアシスの構成要素は、俺と俺の曲とリアムの声』と述べており、リアムの才能を認めています」と明かし、来日公演の可能性についても語った。
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