23年ぶりに地域の伝統行事が復活しました。19日金武町で「金武町大綱曳」が開かれ、地域は熱気に包まれました。

19日金武町で行われた「金武町大綱曳」。住民が東と西に分かれて綱を引きあいます。会場に運び込まれたのは雄綱と雌綱合わせて全長80メートル、重さおよそ5トンの大綱です。大綱曳の開催は実に23年ぶりです。

金武町大綱曳が最後に開かれたのは2001年。綱作りの負担が大きいことなどを理由にその後は途絶えたままでした。

失われつつあった伝統行事を次の世代に繋ごうと、2023年再現された綱引きの前に行う「テービー」が大成功したことで大綱曳復活の機運が一気に高まったのです。

これまでは金武区と並里区の2つの区だけでしたが、今回、初めて町内5つある全ての区が参加しました。今年も火をつけた松明を叩き合う「テービー」が行われました。

譜久村司記者「割れんばかりの楽器の音と、燃え盛る炎。金武町が熱気に包まれています!」

参加者の士気が最高潮に高まると、いよいよ熱戦の火ぶたが切られました。

3分21秒の勝負の末東が勝利を収めました。

東の参加者「勝ちましたー!僕たちが小学校のころが最後だったので、今日できて最高でした。」「最高だね!久しぶりだから、非常に燃えました。あのときはまだ青年でしたので、テービーもやりました。今はもう75歳になってますけど楽しみでした。」

負けた西の参加者「感動でした。最初勝ちそうだったんですけど、力不足で引かれたんですけど。(来年は?)勝ちたいです」

「初めて参加したんですけど、すごく感動しました。23年振りの金武町のお祭りがあるということで、絶対行かなきゃ、と思って。来年も来たいです!」

儀武剛推進委員長「ホッとしてます。沖縄の伝統文化のなかで、綱引きというのは地域のコミュニケーションでとても大事だと思ってるんです、地域で途絶えているような綱引きを復活させれば、地域がもっと元気になるだろうな」

特別な時間を思う存分楽しむ人々。23年ぶりに復活した金武町大綱曳は、地域に新たな絆と歴史を刻みました。

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