週末に静岡県では2カ所で大相撲の地方巡業が行われました。5年6カ月ぶりとなった静岡市と、初開催の吉田町です。人気力士たちの迫力ある取組に会場は大きな歓声に包まれ、特に静岡県焼津市出身の翠富士には一番の声援が送られていました。

◆「肌がきれい」「手はすごく厚い」

12日に静岡市で開かれた大相撲・静岡場所。
5年6カ月ぶりの開催となりました。熱海市出身の熱海富士はケガで欠場したものの、注目を集めたのは、静岡市に隣接するた焼津市出身の翠富」、そして新大関の大の里です。

会場となった「このはなアリーナ」には3800人の相撲ファンがつめかけました。

多くの来場者が楽しみにしていたのが力士との交流。地方巡業では、力士同士の取組だけでなくファンとの交流をテーマにした様々な催しが行われ、相撲ビギナーでも十分に楽しむことができます。

こちらの行列の先では翠富士が握手でファンサービス。公開稽古の前には、力士たちが交代で握手会を開催しました。

この日、運よく翠富士と握手できたファンは、「テレビで見ているより肌がきれいで、手はすごく厚い」「そんなに固くなくて柔らかい感じ」と喜びます。

移動中の翠富士にサインを書いてもらえたファンは、「うれしいです。トムとジェリーのジェリーみたいで、ジェリーの負けず嫌いなところが翠富士に似ていると思って応援している」と話していました。

◆熱海富士のグッズも人気

地元開催で熱い声援を受けた翠富士は、子供たちとの稽古でも会場を盛り上げました。

翠富士:
みんな小さいのに強いので、今後相撲界に入ってもらってどんどん関取が生まれたらいいなと思います

その外にも、禁じ手をコミカルに紹介する「初切(しょっきり)」は、力士たちの軽快な動きやユーモア溢れる演技で会場は笑いの渦に包まれていました。

一方で、土俵から離れた場所にもできていた大勢の人だまり。その正体は、相撲の公式グッズ売り場です。応援タオルやお土産、湯呑みなど、みなさんそれぞれのお目当てがある中、人気の力士のグッズはすぐに売り切れ。

この日 最後の熱海富士タオルを手にした女性は「(熱海富士タオルを)狙っていたので買えてよかったです」と、安堵していました。

◆三役昇進を目標に飛躍誓う

翠富士は部屋の兄弟子 照ノ富士の横綱土俵入りで、露払いを務めました。

取組では翠富士の代名詞「肩透かし」で難敵・宇良に勝ち、この日参加した101人の全力士で最も多く取組をこなし、3戦全勝と見事に地元の期待に応えていました。

翠富士は幕内上位への定着、そして三役昇進を目標に更なる飛躍を誓います。

翠富士:
他のところより静岡県内の方が「翠富士だ~」って声が多いのでうれしい。(来場所も)できる限りいっぱい勝てるように頑張りたい

大相撲の秋巡業は13日に吉田町でも行われ、来場者は「ぶつかるのがすごかった」「(力士は)大きいなと思いました。テレビで見ていたよりも迫力があってよかった」と、楽しんでいる様子でした。

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