NHK連続テレビ小説「ぴあの」に出演していた当時と変わらぬ、キュートな笑顔を見せる純名里沙さん=大阪市北区で2024年10月2日、梅田麻衣子撮影
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 元宝塚歌劇団花組トップ娘役の純名里沙さんが12月6日、「純名里沙 Winter Special Concert 2024」を、出身地の大阪府箕面市で開催する。「里帰り」コンサートで、純名さんは「疲れた心をいやしていただける時間になれば、と思っています」と話す。

 純名さんは1990年、宝塚歌劇団に首席入団。初舞台でフィナーレでソロを歌うエトワールに抜てきされた。94年には在団しながら、NHK連続テレビ小説「ぴあの」のヒロインの座を射止め、主題歌も歌った。

 その後、雪組から花組に組替えになり、95年に真矢みき(現在はミキ)さんの相手役として、トップ娘役に就任。96年に退団した後は舞台やテレビで活躍し、近年は歌手としての活動に重きを置いている。

 今年、箕面市立文化芸能劇場がグランドオープンしたこともあり、純名さんたっての希望でコンサートが実現した。すでに同級生や知人から喜びの声が寄せられているといい、「地元のあったかさを感じています。みなさんがほっこりするような内容にしたいです」と話す。

 曲目はドラマの主題歌だった「ぴあの」(松本隆さん作詞、久石譲さん作曲)のほか、「Vocalise」「星に願いを」などを予定。朗読など芝居的な要素を取り入れた演出も計画している。

 宝塚時代について「余裕がなかったです。とにかく必死でした」と振り返る。真矢さんとも「お互いに忙しくて、ご飯も行ったことありませんでした」という。そんな関係に変化があったのが数年前。ステージ出演時に真矢さんから花を贈られたことをきっかけに再会し、連絡を取り合うようになった。

 「ミキさん(真矢さん)が『人生って面白いね』と言ってくださって。この巡り合わせがまたうれしいです」と声が弾む。昨年、純名さんがリリースした初のセルフ・プロデュースアルバム「Winter Iris~冬の虹~」にも、真矢さんが推薦文を寄せてくれた。

 さまざまな経験を糧にし、ふるさとに響かせる歌声。「私の人生を声に乗せて、お届けできればと思っています」。変わらぬ「ぴ~かぴか」の笑顔を見せた。

 問い合わせは、キョードー東京(0570・550・799)。12月25日には東京・めぐろパーシモンホールでも開かれる。【水津聡子】

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