長崎市の諏訪神社の秋の大祭「長崎くんち」は10日に幕を閉じました。
奉納や庭先回りを終えた各踊町は町に戻って「仕舞踊」を行い、感謝の気持ちを伝えました。
9日夜7時半すぎ、五嶋町には3日間で3千軒を目標に庭先回りをしてきた龍が稽古をしてきた地元の公園に帰ってきました。
別々に行動してきた青龍と白龍が合流します。
そして、集まった町の人たちなどに、くんちを無事に終え、これまでの支援に感謝を伝える「仕舞踊」を披露します。
町の関係者
「最初はどうなるかと思ったが、最高の五嶋町でした」
町の人
「龍衆、囃子、本当によく頑張ったと思う。きつい練習に付き合ってくれてありがとう」「五嶋町最高!」
万才町では、最後は出演者と見物にきていた人、全員参加の本踊で、今年を締めくくりました。
足に痛みを抱えながらも最後の踊りに力を込めます。
花柳 寿々初 師匠
「皆が揃って、誰も休まないで出演できたこと。一番うれしかった」
踊子 綾部美希さん
「お客さんの声も励みになった。よかったと思う」
麹屋町の川船の見せ場は鯉を捕らえる網打ちです。
網打船頭の久米緩征さんが最後も一網打尽にします。
それにこたえるように根曳たちも船を5回転半回す大技「梅の風車」を披露します。
根曳 田河悠聖さん
「きつかったというよりは、みんなでやったからこそ、きつく感じなかった。みんなで乗り越えられた」
西浜町の「龍船」は今回、車輪を金属製に替えたため約300キロ重くなりました。(※「浜」は「まゆはま」)
総重量3.7トンの船を力の限り回しました。
根曳 森紀章さん
「めぐり合わせて集まったメンバー。最高の皆さんに支えられていい町でした」
白采 川副竜太郎さん
「これからも龍船を支持してもらって未来永劫続くよう願っています」
銀屋町の鯱太鼓は、見物人の「もってこーい」の掛け声に応えて30分以上、続きました。
担手 岩永昭男さん
「仕舞踊で今までのきついことが一気に吹き飛んだ。銀屋町の皆さんが鯱太鼓が好きなんだと改めて感じた。ありがとうございました」
3日にわたる演し物の披露を終え、関係者は達成感から涙や笑顔をみせていました。
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