「長崎くんち」の奉納踊で、西浜町の根曳(ねびき)が勇壮に引き回した「龍船(じゃぶね)」(中央)=長崎市の諏訪神社で2024年10月7日、平川義之撮影

 長崎の秋を彩る伝統行事「長崎くんち」(国指定重要無形民俗文化財)が7日、長崎市上西山町の諏訪神社で始まった。新型コロナウイルス禍の中止もあり10年ぶりに出番が回ってきた七つの踊町(おどりちょう)が、趣向を凝らした演(だ)し物を奉納。観客からはアンコールを意味する「モッテコーイ」の掛け声が上がった。9日まで。

 長崎くんちは諏訪神社の秋の大祭で、江戸時代から390年の歴史がある。各踊町の出番は通常7年に1度だが、コロナの感染拡大などで2020~22年は奉納踊が中止されたため、3年繰り延べでの披露となった。

「長崎くんち」の奉納踊で西浜町の根曳(ねびき)が勇壮に引き回した「龍船(じゃぶね)」=長崎市の諏訪神社で2024年10月7日、平川義之撮影

 このうち西浜町は、今回の演し物で最大級となる全長約10メートル、重さ約3・7トンの「龍船(じゃぶね)」を、20人の根曳(ねびき)が勇壮に引き回してみせた。

 見物に訪れた熊本市の自営業、河中一則さん(65)は「独特の一体感や盛り上がり方が好きで毎回来ている。これからも見に来たい」と話した。【川島一起、百田梨花】

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