【柏-浦和】前半、ボールを追う柏の土屋巧選手(右)と浦和の大久保智明選手=三協フロンテア柏スタジアムで2023年3月31日、宮間俊樹撮影
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 サッカー・J1柏レイソルのFW細谷真大選手(22)は、チームメートのDF関根大輝選手(21)とともに、U23(23歳以下)日本代表としてパリ・オリンピック出場権獲得に貢献した。2人が不在の柏ではこの間、同じ「パリ五輪世代」の選手が印象的な活躍を見せている。MF土屋巧選手(20)は、細谷選手らの戦いからどんな刺激を受けたのだろうか。

 「試合が始まる前やハーフタイムも、2人の活躍は頭の中にある。それを意識しながらプレーできているので、2人に負けないように僕も頑張っていこうと思っている」

【柏-浦和】浦和戦でプレーする柏の土屋巧選手=三協フロンテア柏スタジアムで2024年4月12日、宮間俊樹撮影
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 4月28日にホームで1―1で引き分けたJ1サガン鳥栖戦後、土屋選手はそう語った。

 「細谷選手は試合を通して球際で絶対に負けないし、関根選手も空中戦で絶対に負けない。それは基本的なことだけど、僕も当たり前のことを当たり前のようにできるようになりたい。そこはすごく刺激をもらっている」

【柏-浦和】浦和戦でプレーする柏の土屋巧選手(右)=三協フロンテア柏スタジアムで2024年4月12日、宮間俊樹撮影
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 2人が五輪最終予選を兼ねたU23アジア・カップでカタールに行ってからも、時々連絡を取り合っているという土屋選手。4月25日の準々決勝のカタール戦で勝ち越し点を挙げた細谷選手には、無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「ナイスゴール」とメッセージを送った。細谷選手は勝てば五輪出場が決まる準決勝のイラク戦でも先制点を奪い、勝利に導いた。

 「普段から2人(細谷選手と関根選手)とは仲良くさせてもらっている。2人が(U23代表で)活躍しているところを見ると、やっぱり僕も同じ舞台で一緒に戦いたい」

 土屋選手は細谷選手の2学年下で、関根選手の1学年下の2003年生まれ。22年にU19(19歳以下)日本代表候補に選ばれ、U23代表入りはこれまで果たせていないが、プロ3年目の今季、J1の舞台で大きく飛躍している。

 守備的MFが本職で、同じポジションの高嶺朋樹選手(26)が負傷した影響もあり、先発出場が増えている。途中出場も含めれば今季のリーグ戦全試合でピッチに立っており、チームの主力に定着しつつある。4月9日のオンライン取材ではこんな思いを語っていた。

【柏-鳥栖】前半、攻め込む柏のマテウスサビオ選手(右)=三協フロンテア柏スタジアムで2024年4月28日、玉城達郎撮影
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 「このチャンスを逃さずにやっていきたい。(五輪代表入りは)今の状況ではとても難しいと思っているけど、パリ五輪は目標の一つ。どうにか(メンバーに)滑り込めるように試合に出続けて、結果も残していかないとダメ。危機感を持ってやりたい」

 先発出場した鳥栖戦では両チームで最多タイの3本のシュートを放ち、攻撃面での積極性を発揮した。後半には右サイドからペナルティーエリア左を狙った絶妙なロングボールで好機を作り出すなど、光るプレーを見せ続けた。【構成・高野裕士】

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