女子フリーで演技する河辺愛菜=東和薬品ラクタブドームで2024年12月22日、吉田航太撮影

 フィギュアスケートの全日本選手権最終日は22日、大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで女子フリーがあり、ショートプログラム(SP)14位で2022年北京冬季オリンピック代表の河辺愛菜選手(中京大)は127・98点、合計190・23点だった。

 SPでは演技前の6分間練習中に同じ組の選手と接触し、右腕を痛めるアクシデントもあった。この日も痛みは「ゼロではない」と明かしたが、「支障がないぐらいには収まっていたので、そこは全く心配なくいきました」と語る。

 得点の伸びなかったSP後は気持ちの切り替えに苦労し、競技のなかった前日は「難しい一日だった」と話す。それでも同じSP14位から総合で3位に大きく順位を上げた男子の壷井達也選手の巻き返しを見て「諦めたらダメだなというか。巻き返すってところまでは行けなくても、出し切らないと絶対に後悔するなと思った」と気合が入ったという。フリーでは難度の高いジャンプを次々と降り、最後はガッツポーズが飛び出した。

 まさかのアクシデントを乗り越え、手応えをつかんで大会を終えた。演技後は「今までのスケート人生で一番焦ったというか。ここまで気持ちが動揺することってあまりなかったので。でも、それを乗り越えて切り替えられたのは、何があっても大丈夫だなという自信にもなった。本当にいろいろな収穫があった試合だったと思います」と語った。【玉井滉大】

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