サッカーJ3の高知ユナイテッドSCは22日、新監督に元日本代表DFの秋田豊氏(54)が就任すると発表した。2022年から監督を務め、チームをJリーグ参入に導いた吉本岳史(たかふみ)氏(46)は退団する。
秋田氏は現役時代、鹿島アントラーズなどで活躍し、1998年ワールドカップ(W杯)フランス大会と2002年日韓大会の代表メンバーだった。引退後は京都サンガFC、町田ゼルビア、いわてグルージャ盛岡の監督を歴任。22年10月からいわてのオーナー兼社長を務めていたが、24年シーズン限りで退任していた。いわては今季、J3最下位になり、来季はJFL(日本フットボールリーグ)に降格する。
22日、高知市内で記者会見した秋田氏は「監督として現場に立ちたいという思いは常にあり、オファーを待っていた。非常に厳しい戦いになると思うが、高知ユナイテッドはJ3に対応できる力を持っている。やるからには優勝を目指したい」と意気込みを語った。
高知ユナイテッドの山本志穂美社長によると、吉本氏を監督とする体制を継続するつもりで準備を進めていた。ところが、12月16日、Jリーグの他のクラブから高知ユナイテッドに「吉本氏を獲得したい」と申し入れがあり、翌17日には吉本氏から「退任したい」と連絡があった。急きょ新監督を探す必要に迫られ、山本社長が18日、旧知の仲だった秋田氏に就任を打診したという。【前川雅俊】
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