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 巨人からFAでメジャーリーグへの移籍を目指していた菅野智之投手がボルティモア・オリオールズと契約合意に至ったと球団が明らかにしました。35歳、オールドルーキーのメジャー挑戦に同世代の人たちからは期待する声が上がっています。

■菅野智之投手、オリオールズと契約

会社員(55)
「え?決まったんですか?決まるんですか?マジで20億。すげ〜」 1年およそ20億円(1300万ドル)で契約 この記事の写真

 17日に巨人から移籍が決まった菅野智之。契約は1年でおよそ20億円です。オリオールズの本拠地はボルティモア。ワシントンの北東に位置する港町。アメリカ国歌が生まれた歴史ある街です。

本拠地ボルティモアはベーブ・ルースが生まれた街

 さらに、「野球の神様」ベーブ・ルースが生まれたのもこの街。生誕の地は現在、博物館となっています。

 オリオールズと言えば、1984年日米野球で巨人と対戦。日本となじみのあるチームです。過去には上原浩治さんなど、3人の日本人投手が在籍していました。

 今シーズンはヤンキースに次ぐ地区2位。2年連続でポストシーズンに進出している強豪です。チームを引っ張るのは、23歳の今シーズン37ホーマーを放ったヘンダーソン。そして、26歳のラッチマン。2年連続でオールスター出場のキャッチャーです。若手野手が中心にいます。

 一方の投手陣は、15勝を挙げたエースのバーンズがFA。先発補強が急務となったため菅野獲得に乗り出しました。

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■“オールドルーキー”夢の舞台へ

■“オールドルーキー”夢の舞台へ

バーンズに代わる活躍を期待するアメリカメディア

 アメリカメディアでは、エースのバーンズに代わる活躍を期待する声も。35歳でのメジャー挑戦。それは本人にとって待ち望んだ舞台でした。

 菅野は2年連続で沢村賞を受賞するなど、球界を代表する投手として活躍してきました。

 2020年のオフ、ポスティングでのメジャー挑戦を表明します。しかし、コロナ禍の影響もあり交渉を断念。当時の心境を赤裸々に語っていました。

菅野投手「野球人としてメジャーを経験してみたい」 菅野投手(2021年12月)
「(メジャー挑戦は)頭の片隅にあるかもしれないけど、そういうものは抜きにしてフラットな状態でNPBを戦おう。ただ野球人としてメジャーを経験してみたい」

 その気持ちとは裏腹に、3年間は思うような結果を残せず。それでも今シーズン15勝をあげ、最多勝を獲得。さらに、4年ぶりのMVPに。復活の理由を先日、我々に話してくれていました。

YouTubeでフォークを研究 菅野投手(10月)
「YouTubeだったりとか、色んなフォークのことを研究してて、横の回転、その要素がないと落ちない」

 なんとYouTubeでフォークの握りや投げ方を研究。こうした貪欲(どんよく)に学ぶ姿勢で、見事復活を果たしたのです。

菅野投手「人生で一番いい状態」 菅野投手(10月)
「進化って言葉が正しいか分からないですけど、ここまで新しいピッチングスタイルを確立できると思っていなかったので、自分にとって大きなプラスになるシーズンだった。人生で一番いい状態なので、『新しい自分』を見つけた」

 菅野智之、35歳。オールドルーキーが、夢のマウンドへ挑みます。

■野球ファンは…「夢をしっかり追ってほしい」

会社員(40代)
「寂しい思いは当然ありますけど、本人の元々持っていた夢でもあると思うので、それをしっかり追ってもらいたいなと思う」 会社員(30代)
「ワールドシリーズで菅野選手と(の対戦を)大谷・山本選手に期待すると思うが、僕はメッツの千賀選手や、日本を背負ってきた選手同士の投げ合いに期待したいと思う」 大越健介キャスター
「野球選手としては少し遅めのメジャー挑戦ですけれども、長年、日本球界を引っ張ってきたエースとしての誇りを胸にして、堂々とメジャーの強打者と渡り合っていただきたいと思います」

(「報道ステーション」2024年12月17日放送分より)

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