○ソフトバンク5―4西武●(29日・みずほペイペイドーム)
ソフトバンクが、柳田悠岐のサヨナラ3ランで試合をひっくり返して劇的勝利。3試合連続のサヨナラ勝ちで6連勝を決めた。
2点を追う九回、27日にサヨナラ打を放った先頭の川瀬晃が四球を選んで出塁し、周東佑京の右前打で1死一、二塁の好機となったが、後続が倒れて2死と追い込まれた。
そんな球場内のムードを振り払うべく、一発を期待する大声援が柳田を打席に向かわせた。一方で柳田は「なんとか後ろにつなぎたいだけだった」と冷静に打席へ入っていた。
1ボール後の2球目、内寄り高めに来た直球を捉えると打球は放物線を描いてファンの待つ右翼スタンドへ。自身今季初となる本拠地での一発で試合を決め、球場内は総立ちでヒーローを出迎えた。
今季はこれまで1本塁打にとどまっていたが、四球や安打などで後続へつないで好機を広げる場面もあり、今季出場した25試合の中で出塁できなかったのはわずか3試合だけだ。
チームは南海時代の1961年以来、63年ぶりの3試合連続サヨナラ勝ちを収め、さらに前身のダイエーが本拠地を福岡に移転後、通算2500勝目となる記念の日にもなった。「先輩方が積み上げられた数字を、さらに積み上げていきたい」と柳田。貯金を今季最多の11とし、さらに前進する。【林大樹】
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