2022年から出場機会に恵まれない選手にチャンスをと始まった「現役ドラフト」。この制度でソフトバンクから北海道日本ハムファイターズに移籍し大ブレイクした水谷瞬選手(23)が12月3日、契約更改後の記者会見で制度に言及しました。

 水谷選手は97試合に出場し9本塁打39打点、打率.287と大ブレイク。交流戦でも最優秀選手(MVP)に選ばれ、金額推定で年俸も560万円から約5倍の2700万円(金額は推定)になりました。今シーズンの現役ドラフト組で、最も成功した選手です。


去年は契約更改保留に心ない声「一軍出場のない選手がどうなの」

 水谷選手は昨シーズン終了後、ソフトバンクとの契約更改で“保留第1号”に。当時、一軍未経験の選手が保留したことは大きな話題となりました。

 記者会見の最後、現役ドラフトに意見を求められると1年前を振り返り、制度の利点を強調しました。

 「去年の契約更改で保留し、『一軍の出場のない選手が保留するのはどうなのか』と、たくさん心ない声も届きました。腐らずしっかりやっていれば、どこかでチャンスは来ると思っていただいて、“見ている人は見ている”という感じてもらえたらいい」

水谷選手だけじゃない―現役ドラフトで移籍し活躍する選手たち

 「現役ドラフト」は2022年に導入。2023年にベイスターズからドラゴンズに加入した細川成也選手が2年連続20本塁打を記録する大活躍。今シーズンはベストナインにも選ばれました。

 水谷選手と同じソフトバンクから阪神に移籍した大竹耕太郎投手も移籍後2年連続二けた勝利を挙げる活躍を見せています。

 今年の現役ドラフトは、12月9日に行われる予定です。

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