憧れのオレンジコートをかけた春の高校バレー愛媛県代表校決定戦の決勝戦が、松山市の愛媛県総合運動公園体育館で24日行われ、男女ともに白熱のゲームとなりました。

男子の決勝は第1シード・新田と第2シード・三島が30年ぶりの顔合わせ。

新田が中盤までリードを保っていた第1セットで、三島が3年生エース・三宅を中心としたサイド攻撃で躍動。終盤逆転に成功した三島が第1セットを先取します。第2セットでは、三島の三宅が今度はサービスエースで圧倒。サーブで流れを掴んだ三島が第2セットも勝ち取り、優勝に王手をかけます。

後がなくなった新田は第3セットに自慢の攻撃力が爆発。2年生オポジットの増井や1年生次期エースアタッカー笠松らが高さと速さある鋭いスパイクを次々と決め、第3セットを奪います。勢いに乗った新田が第4セットも取り、迎えた最終第5セット。三島はボールを託されたエース・三宅が力を振り絞り新田に立ち向かいます。負けられない新田も増井を中心とした攻撃で一進一退の展開となります。第1シードの意地を見せた新田が執念の逆転勝ちで2年連続18回目の春高全国の座を掴みました。

門田典久監督:
「3セット目・4セット目・5セット目と、今まで苦労してきたその分、努力の成果を出してくれたと思います」

宮地太陽主将(3年):
「厳しい事とか、チームメイトに言ってきたけど、それでもついてきてくれたんで、そこはまずありがとうっていう気持ちと、あと1ヶ月くらい、春高(全国)に向けて、またスタートしたい」

女子決勝戦は第1シード・松山東雲対第2シードの今治精華。

3年前は、中学選抜チームで全国大会準優勝、今年の国民スポーツ大会でも4位に入賞した、黄金世代の3年生が集大成の決勝で対戦しました。2年ぶりの優勝を目指す松山東雲は高校選抜のミドルブロッカーエース・北川が第1セットから力強いスパイクを決めます。2年生の加藤も要所で活躍して主導権を握り第1セットを奪います。2連覇を狙う今治精華は第2セット185センチの長身を誇る高校選抜のミドルブロッカー・矢田。大黒柱のキャプテン・森川が躍動。ジュースにもつれ込む接戦を制してこのセットを奪い返し火花を散らせます。

東雲が第3セットを取り王手をかけた第4セット、11対9とリードした今治精華はキャプテン・森川が足がつるアクシデント。プレーが続行できず、コートを離れます。このあと今治精華は3年生の田井がスパイク!矢田も超高校級のブロックで執念を見せます。松山東雲も伝統の粘りのレシーブからエース・北川に繋ぐバレーを貫き白熱した展開となります。紙一重の決勝戦は松山東雲がセットカウント3対1で今治精華を破り、2年ぶり10回目の優勝を飾りました。

岩本陽キャプテン:
「東雲の粘りのバレーを発揮して、最後にスパイカーが打ち抜いてというのを、最後までコツコツ地道にやったから勝てたと感じます」

星加輝監督:
「拾ってつなぐという東雲ならではのバレーができたと思いますし、最後まで誰もあきらめずに勝つことを、全員が意識して取り組めた結果だと思います」

春の高校バレー全国大会は、2025年1月5日に東京体育館で開幕します。

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