【横浜-東洋大姫路】延長タイブレーク十回裏、一、二塁間に野手3人を並べ、内野シフトを5人にした横浜=神宮球場で2024年11月23日、玉城達郎撮影
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 明治神宮野球大会の高校の部は23日、神宮球場で準決勝があり、横浜(関東・神奈川)は東洋大姫路(近畿・兵庫)に延長十一回タイブレークの末、3―1で競り勝ち、筒香嘉智(DeNA)を擁した2007年以来の17年ぶりの決勝進出を果たした。延長十回裏に左翼手をおかずに内野に5人を守らせるシフトを敷いてサヨナラ負けを防ぎ、勝利につなげた。横浜・村田浩明監督の試合後の主なコメントは次の通り。

横浜・村田浩明監督

 <延長十回裏に内野に5人を配置した>

 (投手の)奥村(頼人)がしっかり投げれば(相手打者は打球を)引っ張れないとデータ分析をしていた。ああいうシフトを当たり前に敷けたことが良かった。いろいろな勝ち方ができて、成長できていると感じている。

 (低反発に)バットも変わり、いろいろな準備をしていかなければいけない。練習から「こうしたらこうするからな」という話はしていた。あの場面の打球によって(選手の動き方は)15通りぐらいあるのかな。

 <先発した奥村投手は六回から外野に行き、延長に入って再びマウンドに上がった>

 投手の力量もある。もし奥村が130球ぐらい投げていたらあのシフトは敷けない。その時のチームの状況と、投手と野手の状況を見てできることだと思う。

 相手が思ったより(奥村の直球に)刺されてたというか、(球が)切れていた。どうしても小手先で投げてしまう癖があるので、もっと自信を持て、押せという話をしていった結果が良かったと思う。

 <優勝すれば松坂大輔さんを擁した1997年以来。村田監督も松坂さんに憧れている>

 みんな憧れています。でもそこではなく、今の彼らと勝ち続けたいという思いがある。次の試合を勝てば(秋季神奈川県予選から)15連勝。そこしか見ていない。今日はあくまでも14勝目。戦う中で、たくさん成長させてもらっている。その先に優勝があると思っているので、あまり「優勝」「優勝」とは言ってない。15連勝すると彼らと目標を決めているので、次の試合もそこに向かってやっていきたい。

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