福岡県北九州市で開かれている卓球の国際大会で、地元出身のパリオリンピックメダリスト・早田ひな選手(24)が約3カ月ぶりの試合に臨みました。

北九州市で開かれている世界ランク上位16人のみが出場できる卓球最高峰の戦い「WTTファイナルズ」。

パリオリンピックで左腕を負傷しながら2つのメダルを獲得した早田ひな選手は、この大会が復帰戦となります。

◆早田ひな選手(18日)
「まだプレーには制限がある中での出場にはなると思うんですけど、自分の中で目標を立ててやってきた部分はあるので、いつもと違う早田ひなの部分がもしかしたらあるかもしれないので、そういった部分を楽しみに見ていただけたらと思います」

試合前会場の入り口には、地元出身のメダリストを見ようとファンの長い列ができました。

◆地元のファン
「まさか自分たちの近くの地域からメダリストが出るとは。けがが心配ですけど楽しみです」

◆地元のファン
「大ファンです。(けがに)気をつけてがんばって!」

その早田選手の初戦の相手はヨーロッパ選手権2位のB・セーチ(世界ランク17位)。

テーピングが目立つ左手で、パリでも見せた強烈なドライブを放ちます。

さらに強烈なフォアに多彩なバックハンドを加えた新たなプレースタイルで点を狙います。

最後まで粘り強いプレーを見せるも約3カ月ぶりの実戦で流れを作れず、ゲームカウント3対1で敗退。

地元での勝利とはなりませんでしたが、自身にとって価値ある復帰戦となったようです。

◆早田ひな選手
「親戚とか小学校の友達も見に来てくれてたんじゃないかな。自分の武器になるものも見えてきたので、パリオリンピックの自分というのは忘れて、また新たな自分としてひとつひとつ戦っていきたいですし、4年後、本物になれるようにしっかり自分と向き合っていきたいです」

地元で再スタートを切った早田選手。

ロサンゼルスオリンピックでの金メダルを目指します。

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