カザフスタンとのシングルスで勝利し、歓声に応える大坂なおみ=有明コロシアム

女子テニスの国別対抗戦、ビリー・ジーン・キング杯予選が12日、東京・有明コロシアムで開幕し、日本はカザフスタンとのシングルス2試合に2連勝した。大坂なおみ(フリー)はユリア・プチンツェワとの第2試合を6―2、7―6のストレートで制した。

最速194キロのサーブが好調

大坂が元世界ランキング1位の貫禄を示し、日本を2連勝発進に導いた。過去1勝3敗だったプチンツェワをストレートで下し、「いいプレーができてよかった」と笑顔を見せた。

最速194キロを記録したサーブが好調で、計15本ものサービスエースを決めた。「サーブがよかったのは助けになった」。3月のマイアミ・オープン3回戦でカロリーヌ・ガルシア(フランス)に敗れた際、エースの数で上回ったことで自信を深めたという。

第2セットでは自身がサーブを打つ直前に客席の子供が泣き出すと、プレーを止めて、母親が外に連れ出そうとするのを待つ場面もあった。「(昨夏に出産した長女の)シャイを思い出した。お母さんが慌てていたので、時間をかけて大丈夫よ、と」。集中を乱さず、直後にもエースを決めた大坂。母親になって初めて臨んだ日本での試合で、懐の深さを見せつけた。(奥村信哉)

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