4日、最終日を迎えた佐賀インターナショナルバルーンフェスタ。悪天候の影響で短期決戦となりましたが初出場の日本選手権で栄誉ある賞を目指した女性パイロットの戦いを取材しました。

【榮枝由真選手】
「今回日本選手権初めての出場ということで、ルーキーオブザイヤーが懸かっているのでこれは獲りたいなと思っております」

佐賀大学熱気球部出身のパイロット榮枝由真選手26歳。
初めて出場する日本選手権でルーキーオブザイヤーの獲得を目指していました。
しかし…今年のバルーンフェスタは台風21号などの影響で会場のイベントはすべて中止、競技も初日の午後のみで最終日を迎えました。

【榮枝由真選手】
「まずは楽しむことを頭に入れて飛べたらなと思っています。それで結果がついてくればうれしいな」

パイロット全員が集まるブリーフィング
運営から気象情報や競技種目が発表
離陸ポイント探しに出発
日が登り始める
風は南西 白石町方面へ
風とにらめっこ

【榮枝由真選手】
「今から離陸できそうな場所に行きます。210(地点)付近」

ポイントに到着し風の状況をチェック

【榮枝由真選手】
「1でいいよねデクレアPDG1西側くらいに行こうと思います」

いざ佐賀の大空へ―
最終日は1フライトで5タスク(3~7)
タスク3…決められた地点にマーカーを落とすヘジテーション・ワルツ。
ターゲットに迫る一投
タスク4…パイロット・デクレアド・ゴール
タスク5…フライ・オン

空のゴールを無事通過
しかし…ターゲットと反対の風を避けるため急降下
必死に南にくだる風探す
クルーも心配し近くに向かう
何とか残り2つのタスク行い着陸

【榮枝由真選手】
「なかなか苦しいフライトでしたね。市街地の方にも寄って来てずっと苦しいなと思いながら飛んでいた」

着陸後は写真撮影に行列

【女の子2人組】
「でかいとても大きい」
【女性】
「すごく大きくてびっくりしました」

【榮枝由真選手】
「こうやって気球を楽しんで頂ける機会を提供できる存在になれていることがそれだけでうれしい」

初めてのイベント中止、タスクも去年の約3分の1になった今年のバルーンフェスタですが最後はカラフルに染まった佐賀の空を見上げることができました。
異例尽くめの大会を制したのは…パイロット歴31年・静岡県の片平史郎選手でした。

【片平史郎選手】
「いかに点を落とさずに勝ち残れるのかを非常に2フライト集中した結果今回優勝することができたので本当にうれしいと思いますしこれから競技を続けていく上での非常に自信になりました」

そして榮枝選手の結果は…熱気球日本選手権で23位。
ルーキーオブザイヤーの獲得はなりませんでした。

【榮枝由真選手】
「かなり悔しい結果になってしまったのでしっかりと反省点を練習して来年は自分が納得できる結果が残せるように頑張りたいと思います」

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