■秋季キャンプ 早くも藤川監督ならではの采配が
この記事の画像(9枚)1日に始まった秋季キャンプで、ついに始動した藤川阪神!
橋本和花子アナウンサー:ここ高知県は藤川監督の出身地ということで、たくさんのファンでにぎわっています。
阪神ファン:こんなに人が集まっているのは久しぶり。野村さん、星野さんの初日ぐらい集まっている
阪神ファン:(Q藤川監督に期待することは?)優勝です。
キャンプのテーマは『没頭』。その言葉通り、39人の選手たちが一心不乱に野球に取り組む中、3日の紅白戦ではなんと…
アナウンス:2番・サード佐藤輝明
長距離砲の佐藤輝明選手を紅組の2番で起用。白組の2番には若きスラッガー・前川選手を置くなど、早くも藤川監督ならではの采配があった。 さらに、衝撃のピッチングを見せるピッチャーも出現。 これからどんな野球を見せてくれるのか。超人・糸井嘉男さんが藤川新監督に生直撃。
■地元高知で秋季キャンプ 藤川フィーバーも
秋季キャンプ中の高知県から、阪神タイガース藤川球児新監督が生出演。
阪神タイガースSA 糸井嘉男さん:藤川監督の久々のユニフォーム姿に、僕は感動しています。やっぱり縦縞が似合うなと。藤川フィーバーで、高知県も大阪もすごいフィーバーです。
阪神タイガース 藤川球児監督:3日佐藤は2番に入ったということで、たくさんのファンに来てもらった。野球のファン拡大ということもあったので、そういう機会も設けましたけど、ファンの皆さんの反応も良くて本当に感謝しています。
橋本和花子アナウンサー:高知市内から来た方が、道が渋滞しすぎて、球場に来るのにいつもの倍時間がかかったとおっしゃっていました。そしてきのう、なんと球児監督から報道陣に差し入れがあり、それが『勝男(カツオ)飯』。カツオを甘辛く炊いたものと高知県産のミョウガ。絶妙にマッチしています。監督、ごちそうさまでした。
阪神タイガース 藤川球児監督:とんでもないです。阪神タイガース、皆さんにお世話になっていますから、少しでもお礼と思いまして
3日の紅白戦のオーダーをかなり早く発表されましたが、それもファンの皆さんのためだったのでしょうか。
阪神タイガース 藤川球児監督:もちろんMLBの野球もありますが、関西や日本における阪神タイガースのファンの数はすごいので、日本のプロの野球選手の素晴らしさも知ってほしい。高知県の安芸市に佐藤輝明選手や中野選手が来ることも知ってほしかったです。
■キャンプテーマは『没頭』「勢いのある姿を見せて欲しい」と藤川新監督
今回のキャンプで藤川監督が掲げたテーマが『没頭』だが、どんな思いを込めているのか?
阪神タイガース 藤川球児監督:『没頭』の前に、佐藤選手、中野選手に姿勢を見せてほしいと伝えたんです。真面目じゃなくていいので、とにかく勢いのある姿を見せて欲しいと言ったところ、彼らの頭の中に短い言葉の方が入りやすかった。キャンプに向けて何か長い言葉を残すよりも、漢字2文字で『没頭』にしようと決めました。
実際に選手たちはギアを上げて没頭している様子が見受けられたが、糸井さんも秋季キャンプに参加して成功体験があったのか。
阪神タイガースSA 糸井嘉男さん:『実りの秋』ってよく言うじゃない。この秋をすごく良い形で過ごせれば、人間は成長するんですね。選手として絶対にいい成績を残せますし。僕30歳超えてから秋季キャンプも免除なんですけど、2回出たことあるんですけど、1回目出たときは次の年に首位打者とって、2回目出たときは次の年に盗塁王とりました。それぐらい秋は大事なんですよね。
■藤川新監督「『没頭』という言葉、実は糸井選手が由来」
阪神タイガース 藤川球児監督:実は『没頭』は糸井選手と就任のとき会食に行った時に、糸井選手が『キャンプで30歳越えて取り組んで、次の首位打者をとった』と聞いて、それだけ集中した選手がいるので、実はその言葉にしました。糸井さんが食事の時に『ものすごく練習した』と」
阪神タイガースSA 糸井嘉男さん:今鳥肌立ちました。選手にも僕にも分かりやすい2文字ですよね。それぐらい秋は大事なんですよね、選手にとって。
キャンプインしてまだ数日ですが、想像と違ったことや新たな気づきは何かあったのか?
阪神タイガース 藤川球児監督:いや、正直特別になくて、自分も阪神タイガースで育ってきて、今は来年3月の開幕に向けてやっている一つの流れの途中なので、キャンプでどうっていうのは実はなくて。糸井さんがさっき言った通り、次の春まで見据えた没頭という期間にしたかったんです。来年の春も没頭なので継続中。今はきっかけづくりですね。
■紅白戦 佐藤選手・前川選手を2番起用の狙いとは
キャンプは主力選手が参加している。3日の紅白戦のオーダーですが、佐藤選手と前川選手という強打者が2番で起用された。ずばりこの狙いは?
阪神タイガース 藤川球児監督:チーム全体でもともと役割は決まっていて、特に僅少差ゲームがすごく多かった今シーズンだったんです。オフシーズンに入ったことで、もう一回振る力をつけるという意味で、2番でもこれぐらい振れる選手のターゲットに、佐藤選手と前川選手に入ってもらった。その他の選手も役割はあるけれど、しっかり振ることが重要であると。糸井さんのアドバイスに近いかもしれないですね。
阪神タイガースSA 糸井嘉男さん:藤川監督はメジャー経験も豊富ですし、メジャーでは2番バッターが、ジャッジ選手もそうです。(また大谷選手のように)1番の人が打つ時代ですから。
藤川監督、もしシーズンに入っても、『2番・佐藤輝明』ということはあるのか?
阪神タイガース 藤川球児監督:小谷野打撃コーチと上本打撃コーチが『それでいこう』となれば考えると思いますね。新しい取り組みをしてくれて、阪神の選手にとって小谷野のコーチの打撃論はすごく分かりやすく入っているようで、それこそ糸井さんと一緒にトレーニングをしてきているので、佐藤なんかは感じるものがあるんじゃないかなと思いますね
■「しっかりやってくれると信じている」佐藤選手への思い
佐藤選手には、監督についてお話を伺っている。
佐藤輝明選手:(Qこれまで藤川監督と接してきて、一番印象に残ったことは?)「ことあるごとに練習中でも『頑張れよ』って一言、声をかけてくれるので、しっかり見てくれてるなっていうのと、周りを引っ張ってくれって意味もあるかもしれないので、期待はしてもらっていると思うので、しっかり引っ張っていきたい。
佐藤選手のインタビューを聞いて…
阪神タイガース 藤川球児監督:なにげない瞬間のタイミングで『頑張ってるね』と各選手に声をかけているんですけど、それがスムーズに入ってくれて少しうれしいですね。
阪神タイガースSA 糸井嘉男さん:選手も『どういう監督なんやろ、どういう考えを持っているんだろう』と気になるんですよ。そんな中で藤川監督は接し方が本当素晴らしいですし、選手に伝わりやすい接し方をされるんでね。佐藤選手もやりやすいんじゃないかなと。佐藤選手は打線の主軸を担う選手だと思いますが、今の時点で監督はどう考えているのかなと。
阪神タイガース 藤川球児監督:打球の質も全然違います。タイプももちろんあると思うんですけど、誰が見てもバットに当たるその瞬間の音も違う。いま守備練習をしっかりやってるんですけれど、一つ一つ集中してる姿も見られますので、しっかりやってくれると信じてますね。
■投手陣にも期待「村上投手は『シーズン中より数倍いい』」
一方の投手陣は今年思うような結果が出せなかった、村上投手、伊藤将司投手も参加をしている。村上投手がブルペンで投げているときも、監督はすぐ後ろで見ていた。やはり欠かせない存在なのか。
阪神タイガース 藤川球児監督:僕以外の安藤投手コーチ、金村投手コーチがボールを見て、『シーズン中より数倍いい』って言っていたんですよ。それを聞いて、コンディションの状態や疲れもあったんじゃないかと思って、コントロールしながらやってくださいと投手コーチにお願いしました。
■育成・ベタンセス投手 衝撃の球速161キロ
3日の紅白戦では全ピッチャーが無失点で抑えたが、特に衝撃だったのが育成契約・ドミニカ共和国出身のベタンセス投手。球速は161キロ。
阪神タイガースSA 糸井嘉男さん:藤川監督が昨年までSAで、海外の方も見られた中でのペタンセス選手ですよね。
阪神タイガース 藤川球児監督:アメリカのマイアミ空港を経由してドミニカに入りまして、まだ野球場がダメなところというか、日本では考えられないようなところでテストして、その中でも輝くものがあったので、その時には球団に対して『この選手がいいんじゃないか』と獲得しました。チャンスあると思います。育成選手はすごく大切なので、下からの突き上げは、大事なんですごく期待してます。
阪神タイガースSA 糸井嘉男さん:まだ育成選手ですけど、守護神にもなれる逸材なので期待して見ています。ワクワクしまくっています。高知に行きたいですよね。
(関西テレビ「newsランナー」2024年11月4日放送)
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