高校野球秋季九州大会決勝(4日、大分・別大興産スタジアム)
〇沖縄尚学(沖縄1位)6―2エナジックスポーツ(沖縄2位)●
大会当初は7番から始まった打順だが、最終的にはクリーンアップを担う3番にまで昇格した。沖縄尚学の比嘉大登は全4試合で複数安打。この日も3打点でラッキーボーイになった。
一回1死二塁では、フルカウントからエナジックスポーツの先発左腕・久高颯(くだか・はやて)の直球を捉えて左越えの先制適時二塁打を放つ。同点の五回1死満塁では、スライダーを右中間に運ぶ2点適時二塁打に。前の打席でスライダーを引っかけて遊ゴロ併殺に打ち取られていただけに、「バットが遠回りにならないように右中間を目がけた」と狙い通りのスイングだった。
準決勝から3番に抜てきされたのは、好調の証しだ。九州大会に入ってから、比嘉公也監督との練習でバットの出し方を工夫した。体が開いていたスイングを矯正し、内側からバットが出るようにして「球足の速い打球の質になってきた」と手応えをつかむ。4試合で打率7割8分6厘、8打点と大当たりだった。
11年前同様に、沖縄県勢同士の決勝対決を制して、九州王者となった。2年前の明治神宮大会では、仙台育英(宮城)に九回5点を奪われて逆転サヨナラ負けを喫した悔しさが残っているだけに「勝ちきることに集中したい」と比嘉監督。九州大会と変わらず一戦必勝で臨んでいく。【藤田健志】
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