【日立製作所-JR東海】七回表日立製作所1死一、二塁、宮(奥)に3点本塁打を打たれたJR東海の辻井=京セラドーム大阪で2024年11月2日、長澤凜太郎撮影

 広い京セラドーム大阪で「花火」が何度も打ち上がった。第49回社会人野球日本選手権は第5日の2日、1回戦の日立製作所―JR東海戦で今大会初となる1試合複数本塁打が飛び出し、ドームが沸いた。

 一回、日立製作所の森下翔平選手が左中間への先制ソロを放ち、試合の幕開けを飾った。対するJR東海は1点を追う三回に吉田有輝選手が右翼席へソロ、平野英丸選手がバックスクリーン左へ2ランを放ち、この回3点を奪って逆転した。

 七回には日立製作所の宮慎太朗選手が1死一、二塁から左翼ポール際に再逆転の3ランで7―6に。その裏、JR東海は吉田有輝選手がこの日2本目となる右越え2ランを放ち、試合をひっくり返した。

 今大会第4日までの大会本塁打は計10試合で馬場龍星選手(東京ガス)、若林将平選手(日本新薬)、松尾龍乃選手(ミキハウス)の3本だったが、この試合は5本が飛び出した。

 日本選手権の1試合最多本塁打は、第16回大会(1989年)の四国銀行―NTT東北の8本。

 京セラドーム大阪は両翼100メートル、中堅122メートルで、外野フェンスは高さ4・2メートル。左中間と右中間が膨らんだ形状で、「広い」球場とされる。【牧野大輔】

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