秋田県の新しい県立体育館を整備・運営する事業者を選ぶ一般競争入札が1日、取りやめられた。参加を表明していた全ての業者が辞退していて、プロバスケットボールB1・秋田ノーザンハピネッツの「Bプレミア入り」審査に影響を及ぼす可能性がある。
新しい県立体育館は、民間の資金やノウハウを活用する事業方式「PFI」で整備される計画で、2025年度着工、2028年秋完成の予定。総事業費は約254億円で、秋田県が7月に入札を公告したところ、4グループから参加の申し出があった。
ところが、1日までに4グループ全てから辞退の申し出があり、県は1日、入札を取りやめた。4グループは「価格面で折り合わない」と説明している。
新県立体育館は秋田ノーザンハピネッツの本拠地となり、整備は2026年に開幕する新しいトップリーグ「Bプレミア」に入る条件になっている。ハピネッツは事業主が決まったことを12月の4次審査で報告し、Bプレミアのライセンスの交付を目指す予定だったが、入札取りやめで先行きは不透明になった。
県は入札を辞退したいきさつをヒアリングし、再び入札公告を目指す方針だ。
佐竹知事は「額が半端ではない。単純に言えば1割、2割増ではない。12月に議会で相当な額のプラスを認めてもらえるかどうか、それにかかっている」と話した。
ハピネッツの水野勇気社長は「当初計画での4次審査合格は難しくなった。合格に向け、早急に関係各所と調整を進める」とコメントしている。
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