第102回全国学生相撲選手権大会(毎日新聞社・日本相撲連盟など主催、大正製薬協賛)=以下、選手権=は11月2、3両日、東京都墨田区の両国国技館で開かれる。2日の個人戦の優勝者は「学生横綱」として歴史にその名を刻む。学生相撲で最高の栄誉を目指す有力選手たちを紹介する。【大村健一】
今大会の個人戦は、40大学から計196人が出場する。8強以上まで勝ち上がると大相撲の幕下最下位格、16強は三段目最下位格の付け出し資格が与えられる。
今大会は本命不在で混戦模様だ。日大の主将・花岡真生選手(4年)は右上手をとれば無類の強さを発揮する。9月14日の全国個人体重別選手権では、135キロ未満級4連覇を達成。他階級を含めても前人未到の大記録を打ち立てた。花岡選手と同じ熊本出身の同学年で、ともに日大を引っ張ってきた川上竜昌選手も力がある。
拓大の五島雅治選手(4年)は力強い押し相撲が魅力。5月の全国大学選抜宇佐大会や全国選抜大学・実業団対抗和歌山大会など主要な大会で個人戦を制しており、「落ち着いて自分の相撲を取りきりたい」と意気込む。
昨年4強入りした日体大のブフチョローン選手(4年)は、今年もさまざまな大会で安定した成績を残しており、全国個人体重別選手権では無差別級を2連覇した。日体大は他にも杉本弘樹(2年)、クリストファー(3年)両選手ら優勝候補がそろう。
金沢学院大の大森康弘選手(3年)は、10月の国民スポーツ大会で成年男子個人を制した。身長185センチ、体重117キロと力士としては細身だが、鍛え上げられた肉体から繰り出されるキレの良い技と強じんな粘りが武器だ。
東洋大のミャンガンバヤル選手(4年)やオトゴンバト選手(3年)、東農大の木下優希選手(3年)らも上位をうかがう。
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