公開練習で演技をするフィギュアスケート女子の島田麻央選手=京都府宇治市で2024年10月30日、大西岳彦撮影

 フィギュアスケート女子で世界ジュニア選手権2連覇中の島田麻央選手(木下グループ)が30日、京都府宇治市の木下アカデミー京都アイスアリーナで練習を公開した。この日が16歳の誕生日となった島田選手は「もっと、たくさんのことを経験して笑顔の試合が増えるようにしたい」と意気込みを新たにした。

 国際大会でデビュー以来無敗の島田選手は、今季もジュニアグランプリ(GP)を連勝し、3連覇の懸かるファイナルへ進出を決めた。9月のソリダリティー杯(ポーランド)フリーではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転トーループをいずれも着氷し、151・57点をマーク。合計224・68点とともに、30日時点でシニアを含めて今季世界最高得点となっている。

 この日の練習では、先週の東日本選手権の内容を踏まえ、ジャンプやスピンを確認。3回転半ジャンプや4回転ジャンプといった大技は跳ばずに、3回転ルッツをはじめとする確実に決めたい技を丁寧に練習していた。全日本ジュニア選手権では4連覇が懸かり、昨年まで2年連続3位となっている12月の全日本選手権では初優勝への期待が高まっている。

 島田選手は「もちろん全日本で優勝してみたい思いはあるんですけど、意識し過ぎてしまうと緊張して実力が発揮できなくなってしまうので、そこはあまり考えずに。でも、思い切りいきたいです」と力強かった。【倉沢仁志】

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