日本人選手を中心に1週間のMLBを振り返ります!
カブスでは侍コンビが大活躍しました。
■今永昇太 メジャー史上2人目の快挙
シーズン前には、1年目の今永昇太投手(30)がメジャーの先輩・鈴木誠也選手(29)に質問攻めする場面がありました。
今永投手「(同僚の)ニコ・ホーナー何歳?」 鈴木選手
「2個下?僕の、3つ違い、めっちゃいい選手」 今永投手
「盗塁もするでしょ」 鈴木選手
「めっちゃ走るし、守備うまいし」 今永投手
「乱闘ある?」 鈴木選手
「あります、1年目、開幕して3戦目でいきなり乱闘」
早く新天地で慣れようと、情報収集は欠かせません。
半袖姿でマウンドに立つ今永昇太 この記事の写真そんな今永投手のメジャーデビューは本拠地開幕戦となった日本時間2日。地元シカゴは気温6度ながら、半袖姿でマウンドに立ちました。
今永投手「日本時代から、半袖で投げるっていうのをやってきたので」
自身のスタイルを貫く30歳は1回、メジャーで初めての奪三振。
低めにコントロールされた変化球でロッキーズ打線を翻弄(ほんろう)すると、今度は伸びのあるストレートでズドン!
古田敦也さんにも話していたインコースをつくピッチングも見られました。
6回2アウトまでノーヒットに抑えてきた今永投手、センター前に運ばれ、初ヒットを許しますが、地元カブスファンからは大歓声が上がりました。
今永投手「カブスのファンの方が最後、ミットまで歓声でボールを押し込んでくれたのかな」
最後は気持ちのこもったストレートで9つ目の三振。デビュー戦での6回無四球無失点9奪三振は、メジャー史上2人目の快挙、地元ファンの前で初勝利です。
今永投手「自分のやろうと思っていたことが、マウンドでできたってことが一番良かった、安心したかなって感じですね」
■鈴木誠也 “最速”第1号&翌日も!
鈴木誠也カブスの鈴木選手も衝撃の一撃を見せました。日本時間3日の第1打席、甘く入ってきたボールを振り抜くと、あっという間にスタンドイン。打球速度は今シーズンのホームランでメジャー最速、さらに自己最速も更新する185キロをマークしました。
同い年の大谷翔平選手よりも先に、今シーズンの日本人第1号を放って勝利に貢献すると、翌日(日本時間4日)は雨が降り、気温2度と極寒のなか、鈴木選手のバッティングは熱かった。
まずは2回、満塁の場面、ライト前へ2点タイムリー。これで勢いに乗ると、5回の第3打席には、ファンもベンチもノリノリの2試合連続ホームランとなりました。
2戦連発の2号ソロ今シーズン初の3安打、メジャー移籍後初となる4打点の活躍で、チームも4連勝です。
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■大谷翔平2号 カブスファンのナチョスに直撃■大谷翔平2号 カブスファンのナチョスに直撃
日本時間6日からは、ドジャースとカブスの3連戦が始まりました。大谷選手と鈴木選手の同学年が激突です。
舞台は風が強いことで有名なシカゴ・カブスの本拠地リグレー・フィールドです。
まずは1回、大谷選手の第1打席は左中間を破る2ベースヒットを放ちます。逆方向へ弾き返し、先制点につなげました。
その後、カブスリードの2回。2アウト2塁、3塁で大谷選手と同学年の鈴木選手がライトオーバーの2点タイムリー2ベース。好調が続く鈴木選手はこの日3打点と、勝負強さを見せました。
そして5回、大谷選手の第3打席の初球でした。強風の影響で流れた打球はライトポール際ギリギリに着弾し、2試合連続となる今シーズン第2号ホームランです。最後は右手1本で打った大谷選手、その右手でガッツポーズ。
大谷翔平 2試合連続となる2号2ランHRこれで大谷選手はメジャー通算173本。松井秀喜さんの持つ日本人最多通算記録にあと2本に迫りました。
ちなみによく見ると、大谷選手のホームランボールはカブスファンのナチョスの中に直撃していました。
同学年の2人が活躍を見せた試合は、鈴木選手が所属するカブスが制しています。
鈴木選手「今は風も強いですし長打を狙いにいくとなかなか良い結果が生まれないというのは、みんな分かっていると思うので、すごく良い間で良い打撃ができているんじゃないかなと思います」
そして強風のなか、大谷選手のホームランをライトで見届けた鈴木選手は「彼に風は関係ないでしょうね」と言う一方で、その大谷選手は「良い風だったな」と言ってました。
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■菊池雄星 強力打線を完封■菊池雄星 強力打線を完封
菊池雄星日本時間6日、ヤンキースの本拠地開幕戦に登板した、ブルージェイズの菊池雄星投手(32)は、強打者スタントン選手(34)を155キロのストレートで空振り三振。6年連続2桁ホームランのソト選手(25)には、ブレーキの利いたカーブで3球三振に仕留めました。
得点圏にランナーを背負った場面では、再びスタントン選手との勝負、ここもカーブで空振り三振。
味方の援護なく、勝ち星こそ付きませんでしたが、開幕から6勝1敗と好調のヤンキース打線相手に、6回途中を4安打7奪三振無失点。チームも完封リレーで勝利しました。
■ダルビッシュ有 力投みせるも…初黒星
ダルビッシュ有日本時間3日、日米通算200勝まで残り4勝のパドレスのダルビッシュ有投手(37)は、カージナルス打線の早打ちもあり、5回をわずか45球、1失点で勝ち投手の権利を手にします。
しかし6回、元同僚のコントレラス選手(31)に2ランホームランを打たれ、逆転を許し、ガックリ…。
7回を3失点6奪三振と力投を見せるも、初黒星となりました。
■松井裕樹 今季5度目の無失点救援
松井裕樹メジャー1年目・パドレスの松井裕樹投手(28)は、日本時間6日のジャイアンツ戦。同点で迎えた7回、2番手で登板すると、打者3人をすべてショートゴロに打ち取り、1回を三者凡退と好リリーフ。
今シーズン6登板のうち、5度目の無失点ピッチングとなっています。
■吉田正尚 今季は“ダンス”にも注目
吉田正尚“ダンス”メジャー2年目、レッドソックスの吉田正尚選手(30)が試合前、手を交互にあげ、ピョンピョン跳ねるダンスがファンの間で話題となっています。最後は皆でハイタッチします。
日本時間6日のエンゼルス戦では今シーズン初の4番に座り、ライト前ヒット。チームも連勝を5に伸ばしました。
■アストロズのブランコ 今季メジャー初の快挙達成
そしてメジャーでは開幕5試合目で早くも快挙達成です。
アストロズのブランコ日本時間2日、ドミニカ共和国出身の30歳、アストロズのブランコ投手は決め球のチェンジアップを中心に、ブルージェイズ打線を翻弄しました。
プロを夢見て、アルバイトをしながら野球を続け、28歳でメジャーデビューした遅咲きの苦労人が見事、今シーズン・メジャー初のノーヒットノーランを達成しました。
苦労を共にした母と熱いハグで喜びを分かち合いました。
(4月7日放送「サンデーLIVE!!」より)
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