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今年の7月26日に迫ったパリオリンピック開幕へ、日本人選手に“エールを送って盛り上げ”ていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツの新コーナー題して「パリエエ〜ルモリアゲ〜ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ〜ルポイント」を教えてもらいます。第12回は陸上女子中・長距離の田中希実選手(24)。古田敦也さんが話を聞きました。

■“人間離れ”目指してケニア武者修行

東京オリンピックの1500メートルで日本の歴史を変えた田中希実選手の持ち味は、日本人離れした力強い走りです。

東京五輪 陸上女子 1500m決勝 この記事の写真

50メートルを8秒を切るペースで走り続け、自身が持つ日本記録(3分59秒19)を更新し、日本人初の8位入賞を果たしました。

古田敦也(左) 田中希実(右) 古田さん
「東京五輪に出て、そこで得た経験みたいなもので、世界の壁はあったか?」 田中選手
「こちらがどれだけ進化しても、あちら(世界)はもっと進化してくる。あんな走りがしてみたいっていうような気持ちの方が大きくて。本当に見ていて気持ちのいいスパートなので、人間離れしたといいますか」 東京五輪後、ケニアへ武者修行 世界と戦う理想の走りを求め練習に励む田中希実

世界と戦う理想の走りを求めて向かったケニアは、世界トップレベルの中・長距離ランナーを多く輩出する陸上大国です。

標高2000メートルを超える場所で、レース後半でも落ちない心肺機能を高め、ゴツゴツした地面を走り、足腰を鍛えてきました。

田中選手
「日本とはまた違った脚作りができたり、練習相手にも不自由しない本当に強い国なので」 古田さん
「トレーニング的なものも含めてですけど、刺激は受けるものですか?」 ケニアでの修行は刺激を受けるもの? 田中選手
「ケニアに行ったら自分の常識が常識じゃない。どの選手も強いので、その中で揉まれていけるっていう部分はやっぱり違うかなと思います」

ケニアでの武者修行の成果を垣間見たのが、4連覇した去年の日本選手権です。残り2周、ロングスパートをしかけ、集団から抜け出すと、なんと後続を50メートル以上も引き離します。追い求めていた人間離れした走りに近づき、田中選手自身も手応えを感じていました。

2023陸上日本選手権 女子1500m決勝 田中選手
「世界に通用するロングスパートも披露したかったので、そのあたりはうれしい気持ちがあります。今後はもっとタイムもついてくるような世界の走りをしたいと思います」

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■実は、読書家ランナー「本あるだけで安心」

■実は、読書家ランナー「本あるだけで安心」

田中選手は日々、ストイックに陸上と向き合います。古田さんはあることが気になりました。

古田さん
「陸上好きで結構見ていた方なんですよ、嫁さんの都合もあって(※)。田中さんが走っているところしか見ていないんですけど、プライベートの時間とか何をされていることが多いんですか?」 読書家の一面も 田中選手
「読書したりとか。紙の質感が好きだったりとかめくることが好きなので、(本が)あるだけで安心する。ちょっと表紙を見たりしただけでも和んだりとか、持っているだけでも」 古田さん
「どんな本を読む?」 どんな本を読む? 田中選手
「児童文学が好きなので、『赤毛のアン』とか『大草原の小さな家』であったりとかを読んでいます」

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■モリアゲ〜ルポイントは「表情」

■モリアゲ〜ルポイントは「表情」

遠征にはスーツケースいっぱいに本を持って行く、読書家ランナー・田中希実選手。パリではどんな物語をつづるのでしょうか。

古田さん
「ご自身のモリアゲ〜ルポイントって言いますかね。アピールポイントがあれば」 モリアゲ〜ルポイントは? 田中選手
「表情であったりとか体の動きであったりとかが生き生きしてるなっていう部分とかも見ていただけたら。集中してるなっていう時は目に光があるので。高いレベルの選手と走れることを楽しめている時はすごくいいレースになることが多いので、パリオリンピックでも私自身がそういう気持ちを忘れずに、入賞であったりメダル獲得であったりっていう部分に生き生きと向かって頑張りたいなと思います」

※古田敦也さんの妻・中井美穂アナウンサー。20年以上にわたり陸上世界選手権のメインキャスターを務めた
(4月7日放送「サンデーLIVE!!」より)

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