【大田-境】七回に右越え2ランを放った坂根克実選手=松江市営球場で2024年10月26日午後3時12分、深野麟之介撮影

 高校野球の秋季中国大会は26日、島根県立浜山公園野球場などで1回戦4試合があり、24年ぶり出場で選手11人の大田(島根4位)が境(鳥取1位)に8―1で七回コールド勝ちし、初戦を突破した。5点リードで迎えた七回2死一塁で、6番・坂根克実選手(2年)が右越えに2ランを放ち、試合を決定づけた。坂根選手の試合後の主なコメントは次の通り。

 <本塁打の打席を振り返って>

【大田-境】7回1失点と好投した大田の先発・生越類人投手=松江市営球場で2024年10月26日午後2時22分、深野麟之介撮影

 大会前の練習試合で死球を受けてから、左肘にレガーズをつけていたのですが、あの打席は思いっきり振りたかったので外して入りました。正直、打った瞬間はあまり覚えていません。

 あの打席でホームランを打ったら(七回)コールドだ、とは考えましたけど、(右翼手の)頭は越えたかな、ぐらいで。本当に(スタンドに)入るとは思いませんでした。

 「直球を狙っていけ」とベンチからサインが出ていて、追い込まれたら打てないと思っていました。(2ボール1ストライクからの)真っすぐを狙い通り打てて良かったです。引っ張ると(打球が)ドライブして(ファウルゾーンに切れて)しまうので、逆方向を心がけました。

 バットが(新基準の)低反発のものに変わってから、短く持つことを意識しています。その方がミート力が上がるので。

 <選手は11人>

 中学の野球部でも、2年生の秋に新チームになった時に選手が7人しかいなくて、陸上部などから助っ人を呼んで試合することもありました。今年の夏に3年生が引退するまでは(選手が)20人くらいいたのですが、その時の方が「多いな」という違和感がありました。

 選手が少ない分、一人一人(監督に)見てもらえる時間が増えるので、上達するのは早いのかなと思います。僕は(島根県大田市に隣接する川本町の)川本中出身ですが、ほとんどは大田市出身です。後輩も先輩に怖がらず物を言える雰囲気です。

 <坂根選手が大田に進学した理由は>

 理数科があったからです。野球も勉強もどちらも頑張れると思って選びました。

 <同じ島根県立の大社が夏の甲子園で8強入りした>

 僕らより全然別の高いレベルで野球をやっているなと思いました。同じ学年の選手が甲子園の舞台を経験しているのはすごいです。

 <準々決勝に向けて>

 やることは変わりません。チームのモットーに「走姿顕心(そうしけんしん)」という言葉を掲げていて、少人数ですが全力で走って、会場の人たちにすごいと思わせる戦いをしたいです。

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