逆境をバネに九州大会連覇を目指す宮崎商業高校の弓道部についてお伝えします。8月の竜巻で弓道場が被災し、その爪痕が残る中でも前向きに練習に励んでいます。
部員20人の宮崎商業高校弓道部。県高校総体2連覇、去年の九州新人選手権大会では、初優勝などの成績を収めています。しかし今、その練習環境は…
(秦萌記者)
「こちらが宮崎商業の弓道場です。まだ足場が残ったままで、現在も屋根の補修が続けられています。中に入ってみると、ちょうど雨が降ってきたところで雨漏り対策がしてあります。そして屋根を見ると、補修前後で色が違い、かなり吹き飛ばされたことが分かります。」
8月の竜巻で、弓道場は屋根や壁の一部が吹き飛ばされ、中が水浸しに…。雨や瓦礫が吹き込んだことで弓に傷がつき、12張りが使えなくなりました。
(田村莉子さん)
「今まで当たり前に使えてたものが使えなくなったので、これまで通り弓を引けるのかというのが一番不安でした。」
九州大会の予選となっている宮崎県大会まで2週間を切った中での竜巻被害…横断幕やブルーシートで道場の応急修理を行い、被災してから10日後に練習を再開しました。
県大会の結果は、思うようなものではなかったものの、なんとか九州大会への切符は掴み取りました。
(前村結衣部長)
「雨の日は濡れないように毎日、弓を袋に入れて、雨が強い日には床まで雨がしみ込んでいて、床を吹き上げることから部活を始めなければいけなかったので、すごく大変でした。」
弓が減ったことで、一人ひとりに適した弓での練習ができず、工事の足場が組まれている間は、5人で競う本番と同じような環境で練習することもできませんでした。普段と違う状況で大会を迎える選手たちですが。この逆境を前向きに捉えています。
(田村莉子さん)
「試合前も何があるか分からないので、どんな時でも平常心で引けるかなと思います。」
(中武心美さん)
「5人でしっかり引けることと、悔いが残らないように楽しんで引いていきたいです。」
(前村結衣部長)
「自分たちで対策をして部活を続けてきたので、九州新人では、勝利目指して頑張りたいです。」
九州新人選手権大会連覇へ…支えてくれる人への感謝を胸に、26日からの大会に臨みます。
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