花巻東の佐々木洋監督=福島県いわき市のヨークいわきスタジアムで2024年10月16日、牧野大輔撮影

 高校野球の秋季東北大会は16日、福島県いわき市のヨークいわきスタジアムで準々決勝が行われ、今夏の甲子園出場の花巻東(岩手2位)は鶴岡東(山形1位)に2―1で勝利した。花巻東の佐々木洋監督の試合後の主なコメントは次の通り。

花巻東・佐々木洋監督

 苦しいゲームだった。中軸が打てなくて負けるような試合だけはしたくなかったので、その分(3盗塁の)山崎(力)ら伏兵ががんばってくれた。(七回のスクイズは)なかなかヒットが出ていなかったので、先手で仕掛けていかないとと思った。試合の命運を分けた所だ。

 <先発の1年生左腕・万谷堅心が完投>

 組み合わせが出た時点で、先発は万谷と決めていた。変化球でもしっかりストライクを取れるし、相手に的を絞らせない。五回ぐらいからは変化球を見極められていたが、捕手と話してストレートを多めにしたのも大きかった。(OBの大谷翔平らが背負った背番号「17」をつけ)期待している選手なので。(この日2安打1打点と活躍した)彼は打っても投げても良いものを持っている「二刀流」ですから。さらに高いレベルでもプレーできる選手になれると思う。

【鶴岡東-花巻東】ピンチを抑え、ベンチへ笑顔で戻る花巻東の先発・万谷堅心(右)=福島県いわき市のヨークいわきスタジアムで2024年10月16日、牧野大輔撮影

 <県大会からロースコアの接戦を制してきた>

 (低反発)バットの影響もあるのか、(ロースコアの)こういったゲームになってしまう。やはり投手なら四死球を出さない、野手はエラーをしないといった部分が大事になるが、うちも(4番の古城大翔など)体も大きく長打を狙える選手はいるので、そういった子たちに「ゴロ転がせ」みたいな昔の野球をやらせるのは嫌なので。打てる選手には打たせて、ちゃんと振らせようかと思います。

 やっぱり、大谷選手、体重も100キロ超えて、筋肉トレーニングもやっているとは聞いているので。そういった日本人の野球じゃないような、アメリカみたいな力、筋肉をつけていくのも意識しなければならないと思う。(大谷の試合は見たかとの質問に)いや、他人の試合は見ている余裕はなかったですね(笑い)。自分たちのことで精いっぱいです。

 <準決勝は昨年(秋季東北大会)優勝の青森山田と対戦>

 夏の甲子園を経験したメンバーが多くいて、大学生みたいな完成度の高いチーム。1日空くのでしっかり対策含め考えていきたい。

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