【オリックス―西武】十回にサヨナラ打を放ち、祝福されるオリックスの紅林(中央)=24日、京セラ(水島啓輔撮影)

オリックス4-3西武(24日、京セラ)

成長著しい22歳のサヨナラ打でオリックスが3連勝を飾った。延長十回2死二、三塁、紅林が左翼線に運んで試合を決めた。中嶋監督から頭突きで祝福されたヒーローは「チームを勝たせられて、本当にうれしい」とほおを緩めた。

守護神の平野佳が九回に3失点して追いつかれる展開。紅林は「野球は何があるか分からない。そういうことを全員でカバーできるのも野球だと思う」と集中を切らさなかった。十回は福田が申告敬遠で歩かされて打席へ。「『決めるんだ』というより『やることやるぞ』という気持ちでした」と振り返った。

13日の日本ハム戦で3失策を犯し、なびかせていた長髪を切って丸刈りにした。1割台だった打率はぐんぐん伸び、これで2割7分8厘に。「髪の毛がなくなって、すごいボールが見えやすくなって…」と笑いながら「いい感じで切り替えができている」。自らに課した荒療治は、しっかり実を結んでいるようだ。

中嶋監督も「ああいう場面で期待できるようになってきてますね」と目を細めた。4連覇を目指す王者が勢いに乗り始めた。(大石豊佳)

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