シーズン最終戦を勝利で飾ることができなかったものの、2選手がタイトルを獲得した楽天。今シーズンからチームを率いた今江監督に対し、続投を要請しないことがわかりました。
シーズン最終戦を勝利で締めくくりたい楽天の先発はチーム最年長・39歳の岸投手。初回に2点を失うも2回以降はベテランらしいピッチングで追加点は許さず7回2失点と好投。3年ぶりに規定投球回にも到達し、先発としての役割を果たします。
岸投手の好投に応えたい打線は7回、1点を返し、なおもチャンスで7番・村林選手が犠牲フライ。執念を見せ同点に追いつきます。その後、延長までもつれるも、最後まで勝ち越しとはならず。最終戦を勝利で飾ることはできませんでした。
3年連続のBクラスとなった楽天ですが、今年は2選手がタイトルを獲得しました。野手では辰己選手が自身初の最多安打。投手では則本投手が32セーブを上げ、抑え転向1年目でセーブ王に輝きました。
則本昂大投手
「成長もできましたけど、課題の方がたくさん残ったシーズンだったので、それを生かして残りの野球人生にプラスになるようにしたい」
また、楽天は今江敏晃監督に来シーズンの続投を要請しないことが分かりました。
今江監督は昨シーズンオフに12球団最年少の40歳で監督に就任。去年まで不動の守護神だった松井裕樹投手がメジャーへ移籍するなど大幅な戦力ダウンとなる中、則本投手の抑え転向や主砲・浅村選手の守備位置コンバートなど、開幕前からチームの改革に着手してきました。
その後も大きな戦力補強がない中、積極的な若手、中堅の起用などで手腕を発揮し、6月には球団創設20周年で初の交流戦優勝に導きました。
一方で、クライマックスシリーズ進出がかかった先月以降の試合では今シーズンワーストの8連敗。3年連続の4位が確定しました。
今江監督は就任時2年契約を結んでいましたが、任期を満了することなく監督交代となり、10月9日のシーズン最終戦後には選手やコーチ、スタッフなどを集め、ねぎらいの言葉をかけたということです。
関係者によると、次期監督候補は2020年に指揮をとった三木肇2軍監督の再昇格が最有力となっています。
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