パリオリンピックの柔道競技でメダルを獲得した旭化成の永瀬貴規選手と都城市出身の高山莉加選手に県民栄誉賞などが贈られた。2人は9月、揃って宮崎県庁を訪れ、盛大な歓迎を受けた。高山選手は個人戦の1回戦で、右腕を負傷していた事も明らかにした。

雪丸千彩子記者:
永瀬選手と高山選手が県庁に到着しました。胸元にはメダルが輝いています。盛大な拍手でのお出迎えです。

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宮崎県庁を訪れたのは、パリオリンピックの柔道競技でメダルを獲得した旭化成の永瀬貴規選手と都城市出身の高山莉加選手。

永瀬選手は、柔道男子81キロ級で金メダルを獲得。この階級で大会史上初の連覇を達成した。

また、高山選手は、柔道混合団体で初戦から決勝まで全ての試合に出場。決勝戦では、一階級上の選手に勝利し、日本チームの銀メダル獲得に貢献した。

授与式では、永瀬選手に「スポーツランドみやざき特別表彰」、高山選手に「県民栄誉賞」の賞状とトロフィーが贈られた。

永瀬貴規選手:
前回の東京大会以降、思うような結果や柔道ができずに苦しい時期が続きましたが、そんな時でも変わらずに常に県民の皆さまから温かいご声援があったからこそ、今大会の金メダル獲得につながったと思います。

高山莉加選手:
この賞をいただけたのも、宮崎県の皆さんのおかげだと、熱い応援のおかげだと思っています。

ギプス姿での登場となった高山選手。ケガについて問われると…。

高山莉加選手:
これは本当にトップシークレットで、メディアの皆さんも黙っててもらえたら、本当にありがたいというのが、宮崎に帰ってくる前にネタとして考えていたので…

茶目っ気たっぷりに返したが、実はオリンピック個人戦の1回戦で、右腕を負傷していたそう。

高山莉加選手:
大会期間中に診断されることもなかったので、ちょっと筋肉を痛めただけかなくらいに思っていたので、団体戦の決勝戦まであんな風に戦えたのかなと思います。

Q.団体戦の決勝戦を振り返って
戦う前は怖くてずっと泣いて「戦いたくない」と所属の先生たちにも言っていたんですけど、畳の上に上がったら、覚悟を決めて戦えて勝利という結果がついてきたので良かった。

また、永瀬選手は、柔道が盛んなフランスでのオリンピックを「貴重な経験だった」と振り返った。

永瀬貴規選手:
良いパフォーマンスや良い勝ち方をすれば、全員に対してリスペクトがあって、敵味方だけでなく、1人の柔道家として、尊敬して応援されていると試合をしながら感じました。

夢と感動を与えた永瀬選手と高山選手。永瀬選手の「スポーツランドみやざき特別表彰」の受賞は3回目。オリンピックでの活躍による県民栄誉賞の受賞は、高山選手が5人目となる。

高山選手は、「個人戦のメダリストがうらやましい。この気持ちがある以上、まだ戦えると思う。4年後のロス五輪で金メダルを獲りたい」と明言した。

また、パリオリンピックのスケートボード女子パークで2大会連続で銅メダルを獲得した高鍋町出身でイギリス代表のスカイ・ブラウン選手にも、県民栄誉特別賞が贈られた。

*高山の「高」は、はしごだか

(テレビ宮崎)

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