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 キャプテンに変わらぬ信頼を寄せた。日本代表の森保一監督は10月3日、記者会見でFIFAワールドカップ2026アジア最終予選(3次予選)に臨む日本代表メンバーを発表。10月10日(現地時間11日)にアウェーでサウジアラビア代表、15日にホームでオーストラリア代表と激突する連戦に向けて、27人を招集した。

 今夏に加入したイングランド2部のブラックバーンで公式戦10試合・5ゴールと結果を出すFW大橋祐紀が初招集され、MF藤田譲瑠チマも約2年ぶり(2022年7月のE-1選手権以来)に復帰した中、注目されたのがキャプテンのMF遠藤航だ。

 今シーズンの遠藤は、所属するリヴァプールでアルネ・スロット新監督の就任を受けて序列が大きく低下。ここまでの公式戦9試合でスタメンはリーグカップの1試合のみ、より重要度が高いプレミアリーグとチャンピオンズリーグではそれぞれ1試合でゲーム終盤に投入されただけだ。

 そんな遠藤の状態、そして試合勘が不足している点をどう見ているのか。会見で記者からそんな質問が飛ぶと、森保監督は「心配はしていません」と断言したうえで、次のように続けた。

「(リヴァプールで)公式戦に出ていないことについては、考える必要があります。しかし、日常から世界選抜のようなチームメイトたちと鎬を削りながら、高いインテンシティーの中でトレーニングをしているというだけでも、試合に向けてのコンディションは整えられていると思っています。もちろん明らかにコンディションが悪い場合は、(各試合の登録メンバーが23人の中)27人を呼んでいるので入れ替えていく。そこは遠藤航だけでなく、すべての選手に言えることです」

 そう信頼を強調した森保監督はさらに、「遠藤には経験があります。プレーの引き出しが多い選手です。現に9月も(リヴァプールで出番が少なくても)コンディション的にはまったく問題なかったですし、適切な判断のプレーを見せてくれました。長谷部誠コーチも現役時代、クラブで試合がなかなか出られない中でも、代表チームで十分に戦ってくれました。その長谷部コーチも遠藤は十分にできると太鼓判を押してくれています。まったく心配はしてない」と続けた。

 その一方で、今回は「遠藤の後継者」とも謳われる22歳の藤田も招集。森保監督も「五輪チームではA代表の舞台でも通用するようなプレーを見せてくれた。6番(守備的ボランチ)として見ているが、8番(攻撃的ボランチ)としても彼の可能性を見てみたい」と期待を寄せただけに、遠藤のコンディションや試合展開次第では、この連戦で藤田の抜擢も大いにありそうだ。

(ABEMA NEWS)

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