明治安田Jリーグ、J3のFC今治はホームで9月28日に12位の八戸と対戦し、大型ストライカーの大活躍で自動昇格圏の2位をキープしています。J2の愛媛FCは9月29日、ホームで6位の千葉に敗れて5連敗。順位は16位のままです。

2位のFC今治は前節に敗れ昇格に向け連敗できないなか、ヴァンラーレ八戸と対戦。前半10分にマルクスヴィニシウスがミドルシュートを放ち、後半も山田がペナルティエリアの外からシュートするなど、積極的な姿勢で八戸に圧力をかけました。この姿勢が実ったのは7分。コーナーキックからウェズレイタンキが186センチの長身を活かしたヘディングで先制ゴールを奪取。しかし26分に同点に追いつかれました。今治はこの5分後、梅木のクロスからチャンスをつかみ、ウェズレイタンキがシュートの跳ね返りをもう一度ねじ込んで2対1と勝ち越します。さらにウェズレイタンキは36分、マルクスヴィニシウスのスルーパスに反応しシュート。一度相手キーパーにセーブされはじかれたボールを落ち着いて蹴り込み、人生で初めてというハットトリックを達成。今治が3対1で八戸を下し自動昇格圏の2位をキープしています。

FC今治・服部年宏監督:
「試合開始から『前』という意欲は出せたと思います。前節の負けを引きずることなく前を向いて戦ってくれた。次は(3位の)富山なので直接(対決で)で難しい試合になると思う。目の前の1試合を全員で必死に戦っていきたい」

ウェズレイタンキ選手:
「言葉にできない位うれしくて、今夜は自分にとってもチームにとっても完璧な夜になったと思う。ただただハットトリックを決められたことがうれしい」

FC今治は勝ち点56で2位をキープ。3位の富山が引き分けて勝ち点の差は3に広がりました。残りは8試合。次は3位のカターレ富山と10月6日にアウェーで直接対決に臨みます。

J2で16位の愛媛FCは4連敗中のなか、ホームで6位の千葉と対戦。前回5月の対戦で7-1で大敗した千葉相手にリベンジしたい一戦でした。しかし前半24分、リーグ得点ランクトップの千葉のエース・小森に先制点を許しました。追いつきたい展開で31分、ボランチ深澤からパスを受けたエースの松田、後半16分には愛媛FCアカデミー出身の谷岡がシュート。さらに18分にコーナーキックのこぼれ球から深澤がミドルシュートを放ったもののポストに直撃。ゴールまであと一歩の展開のなか愛媛は28分、左サイドを駆け上がってきた今野がシュートを決め1-1の同点に。今野はJ1のガンバ大阪から期限付き移籍で加入し、記念すべきJ初ゴールでした。しかし再び千葉のエース小森に勝ち越し点を奪われ力及ばず。終盤に向けても猛攻を仕掛け千葉よりもシュートを上回ったものの、試合は2-1で敗れ、今シーズンワーストの5連敗になりました。

愛媛FC・石丸清隆監督:
「勝たなきゃいけないゲームで、勝てなかったっていうのは僕の監督としての責任」

今野息吹選手:
「ゴールは決められた。5連敗して苦しい状況ですけど、誰1人諦めている選手はいないと思う。残り5試合全部勝つぞという気持ちで、チーム一丸となって、来週(の次節)絶対勝ちに行きます」

愛媛FCは勝ち点38で16位。J3降格圏18位の栃木との勝ち点差が8に縮まっています。

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