○阪神7―6DeNA●(29日・甲子園)
セ・リーグ連覇を逃した翌日、阪神が2位を死守した。ミスもするが、長打が魅力だ。5番・佐藤輝明が終盤に逆転の2点適時三塁打を放ち、3位・DeNAを退けた。
4点を追う七回、最多勝を狙うDeNAの先発・東克樹が早々と5回で降板していたため、相手の中継ぎ陣の手薄さにつけ込んだ。
1点差に迫りなおも2死一、二塁。この回3人目の伊勢大夢に対し、佐藤は1ボールからの2球目、抜けた外寄りのフォークを強振せず、コツンと当てた。左翼へ飛んだ打球に、筒香嘉智は距離があるにもかかわらず横っ跳びし、一気に2人の走者が生還した。一方で佐藤も3点を失った六回、三塁の守備でミスをしていた。失策は記録されなかったものの一塁への送球がそれ、ピンチを招いていた。
阪神は28日、2リーグ制では球団初となるリーグ連覇の望みが消えた。だが3連敗中のチームは4点差を1イニングでひっくり返し、10月12日から始まるクライマックスシリーズのファーストステージを本拠地・甲子園で戦う権利を得た。
ただでさえ大きな声援が佐藤の長打で耳をつんざく時、阪神はさらに上を狙えるだろう。【荻野公一】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。