ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)は、25日からナ・リーグ(ナショナルリーグ)西地区2位のサンディエゴ・パドレスとの3連戦に臨んでいます。
初めて経験する優勝争いについての思いを語りました。

大谷翔平選手:
この最後の最後でそういう試合ができることに感謝したい。ファンの人の盛り上がりもチームの士気も高いと思うので。より集中できる材料かなと思います。

集中力を高めて臨むパドレス3連戦の2戦目。

まずは第1打席、フォアボールで出塁しました。

第2打席は3回の先頭バッターで回ってきました。
真ん中の球に手が出ず、見逃し三振となりました。

4回、2-2で迎えたドジャースの攻撃。
ランナー1塁2塁のチャンスで大谷選手の第3打席となりました。

一打勝ち越しの場面。
その初球、今度はスライダーをしっかり捉えると、打球はライナーでフェンス直撃。
タイムリーツーベースで勝ち越しに成功しました。

完ぺきにとらえた打球も角度は21度。
あと少し高く上がっていれば、2試合ぶりのホームランでした。

しかし、パドレスも地区優勝へ一歩も譲りません。

5回にチームの顔、タティスJr.選手がホームランを放ちました。
これで同点に。

6回、再び勝ち越しのチャンスで大谷選手が第4打席へ。
ワンストライクからの2球目、高めに外れたかと思われた球がストライクの判定。
大谷選手も納得していないような表情を浮かべていました。

1つボールを挟んだ4球目は、ボールでギリギリの攻防が続きました。

そして5球目、ドジャースが再び試合をリードしました。

大谷選手の26日の2安打は全て勝ち越しのヒット。
塁上でチームを鼓舞しました。

そしてこの直後、大谷選手が56個目の盗塁を成功させました。
これでイチローさんの持つ日本選手のシーズン最多に並びました。

いきおい余って行きすぎると左足でベースをちょんと踏み直した大谷選手。
最後もパドレスに反撃を許さず、ゲームセット。

大谷選手は2打点の活躍で地区優勝へのマジック「2」が点灯しました。

試合後にヒリヒリした優勝争いに身を置く、今の思いを話しました。

大谷翔平選手:
各打席、チャンスのいい場面で回ってきたので、打てて少しこう感情的にというか、うれしさがこう出たかなと思います。基本的にはもう場面関係なく、自分のいい打席を送ればいい結果が出ると思っているので、もう本当にそこに集中したいなとは思っています。(Q. きのう自身の打席直前トリプルプレーで試合終了だが)最後ああいう形で終わりましたけど、その前にもちろん1点取ってますし、簡単にまず終わらなかったっていうところが重要だと思うので。最後は不運、不運というか、ああいう形で終わりましたけど、そこまでの過程で言えば、そこまで悪くはなかったのかなと。

盗塁数でイチローさんに並んだことについては、「もちろん憧れの選手でもありますし、数が並んだからといって、それが変わることはもちろんないので、まあ引き続きというかチームの勝ちのためにしっかり走るところは走っていきたいなと」とコメントしました。

ドジャースは27日、パドレスに勝てば地区優勝が決定。
大谷選手にとっては初の優勝となります。

大谷翔平選手:
(Q. あと1勝でシャンパンファイトだが?)そのためにここまで頑張ってきましたし、それをホームのゲームで明日できれば、それは特別じゃないかなと。最後の最後らへんまでそういう(優勝争い)試合ができるっていうことにまず感謝したいですし、ここまでこう健康を保って、きょうもしっかり全部出られたことにまず、きょうはそれがまず一番じゃないかなと思うので、引き続き明日以降もうやって頑張りたいなと思ってます。

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