コースに設置された盆栽=千葉市の幕張メッセで

◆千葉・幕張メッセで20日に開幕

 20日に千葉市の幕張メッセで開幕したアクションスポーツの国際大会「Xゲーム」は初日に各種目の予選があり、招待された市内の小中学生ら約4200人が、トップ選手のパフォーマンスを楽しんだ。スケートボードや自転車競技BMXのコースには盆栽計3個が設置されるなど、日本開催ならではの装飾も注目された。  コースは「禅寺」をモチーフとしたデザインで、枯れ山水をイメージした模様などが描かれている。盆栽は全て、愛媛県に自生する県指定天然記念物「赤石五葉松」。一番古いもので樹齢100年、価格は100万円という。  競技中や練習中に選手がバランスを崩せば、板や自転車、選手自身がぶつかって破損する恐れもある。コースを設計した米国人のブライアン・ハーパーさんは「そんなクレイジーな値段ではない。けれどドキドキする。気を付けてほしい」と心配そうだった。

◆盆栽を貸し出した企業は泰然「折れても植え替えれば生き返る」

 盆栽を貸し出したのは、愛媛県四国中央市で昭和初期から盆栽栽培・販売を営む企業。代表の森高準一さん(65)は「枝や幹が折れたり、根っこが露出したりしても、植え替えてやれば生き返る」と丈夫さを強調し、「五輪さながらの熱気のある大会で、扱ってもらって光栄」と喜んでいた。(平野梓) 

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