3日の秋田県内は真夏日を観測する地点があるなど、まだまだ厳しい残暑が続きそうだが、暦の上では秋に入っている。そんな中、秋田市では高齢者がバレーボールで「スポーツの秋」を満喫し、熱い戦いを繰り広げた。バレーは元気の秘訣(ひけつ)になっているようだ。

秋田市で行われたのは、コートでプレーする選手が通常よりも2人多い「8人制バレーボール」の大会。ネットは低く設定され、柔らかいビニール製のボールを使うため高齢者でもプレーしやすいのが特徴だ。

大会は、年齢55歳以上が出場条件とあって、出場選手の年齢層が幅広くなっているが、戦力の均衡化を図る策を取っている。75歳以上の選手はチームに3人、コートに2人入れるルールになっている。

3日は県内各地から32チーム357人の選手が参加した。

ラリーがつながりやすい8人制バレーは、全員にスパイクのチャンスがある。参加者はワンプレーごとに盛り上がりをみせていた。

参加チームの一つ、潟上市の天王シルバーズには大会最高齢の選手がいる。吉田ナオさんは1932(昭和7)年11月26日生まれの91歳。日々練習にも励んでいて、スタメンとして試合に臨んだ。

試合は敗れたものの、サーブから得点につなげた吉田さんは、チームメイトから「すごかったナオちゃん、やっぱりさすがだ。今までやってきた成果が出ました。素晴らしい」とねぎらいの声を受けていた。

吉田さんは「楽しかった。毎日皆さんとやっているから頑張れる。家にいれば、よたへろ(よたよたへろへろ)になっているが、バレーに行く日になればシャキッとなる」と笑顔を見せた。

吉田さんの姿勢は、健康に長く生きるためのヒントになりそうだ。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。