9月に入って、プロ野球の優勝争いが佳境を迎えています。阪神タイガースの岡田監督が連覇へ向け、キャンプの時から「9月が勝負」と話していましたが、9月2日時点で首位・広島とは5.5ゲーム差の3位となっています。これ以上離されると…という状況です。

9月1日の試合前に、岡田監督を直撃してきました。これを見れば阪神優勝への期待が高まること間違いなしです。

【橋本和花子キャスター】「台風で振り回されることもありましたが、横浜からの移動とか大丈夫でした?」

【岡田彰布監督】「ギリギリ大丈夫だった。本当にあと1時間遅れてたら、(新幹線に)缶詰めで横浜に帰らされとった」

【橋本和花子キャスター】「『勝負の9月』いよいよ突入しました。いまどんな心境ですか?」

【岡田彰布監督】「想定以上に混戦っていうか、ここまで踏ん張って貯金も作って、今3位ですけど、そういう何位とかは関係なく、これからは目の前の試合を勝っていくっていうか、とにかく追いかけるほうになったんで、『やるしかない』っていう、そういう月になりましたね」

■逆転優勝のカギは打線 「得点圏打率」は虎選手が上位独占

【橋本和花子キャスター】「逆転優勝のカギ、ポイントは何になりますか?」

【岡田彰布監督】「やっぱり得点ですかね。バッターのほうは春からずっと調子上がんなかったけど、ここにきてね、その分取返すというかね。打線が奮起してピッチャーを助けてやらないといけないと思ってますけどね」

岡田監督がカギにあげる打線ですが、前半戦は得点力不足に悩み、なかなか打線を固定することができませんでした。頼みのクリーンナップ、大山選手、佐藤選手、森下選手が不調で、それぞれ2軍調整を余儀なくされました。

しかし、後半戦からは打撃好調をキープ。チームの得点力も格段に上がりました。特に得点圏打率ではリーグトップを独占。

8月31日の試合では佐藤選手の逆転3ランホームランで勝利をつかむなど、「勝負の9月」に向け臨戦態勢です。

【橋本和花子キャスター】「得点圏打率がものすごいことになっていますね」

【岡田彰布監督】「あれはびっくりしていますよ。数字は気にしてなかったんですけど、打率よりも(得点圏打率が)あんだけ数字が良いっていうのは、逆に言えば普通の時に全然打ってないっていことになるんだけど。でも大山も上がってきたので、そういう意味でまた(去年の打順に)戻して、1番座りの良い順番、慣れた順番ですよね。それがまあこの甲子園からもう1回戻そうと思って。クリーンナップが打つと1~2点じゃなく、大量点につながるみたいなね。そういうゲームであれば、先発ピッチャーももっと楽になると思いますね」

■長いリハビリから復活の高橋遥人投手「あと3回全部勝って欲しい」

防御率リーグ2位とここまで頑張ってきた投手陣の中に、ファンも待望の投手が帰ってきました。長いリハビリ生活から復活した高橋遥人投手(28)。8月におよそ1000日ぶりに勝利を挙げ、首位の広島相手に2戦2勝とまさに救世主となる活躍を見せています。

【岡田彰布監督】「ちょっと物が違うなとは思いましたけどね。チームの状況もなんか刺激剤というか、起爆剤みたいなそういう選手が欲しいなってとこで。リハビリ終わってファームでも順調に10日ぐらいあけたり、投げたりしてね、GOサイン出たんでね」

【橋本和花子キャスター】「1戦目投げさせてみてどう感じました?」

【岡田彰布監督】「投げ方も知っているし、勝ち方も知っているし。ストレートの強さとか、変化球とか、やっぱりちょっと違うなっていうのはブルペン見た時はそう思いましたね」

【橋本和花子キャスター】「ここからの負けられない戦いでも頼りにしていますか?」

【岡田彰布監督】「あと3回投げられるのかな。中10日あけてもね。3回全部勝って欲しいですけどね」

■9月 甲子園で最後の勝負

9月の試合の多くがホームの甲子園球場。今シーズン、甲子園での成績は“勝率6割”近くとファンの力が1番の武器です。岡田監督も甲子園で最後の勝負をかけます。

【岡田彰布監督】「今年は帰ってくるまでが特に長かったですね。ほとんど丸1カ月でしょ。ファンの数も全然違うしね。声援が支えになるっていうのは、当然のことだからね。甲子園は先に点を取るとものすごい盛り上がりますよ。だからやっぱり先制点というのは、ものすごい大事になってくると思います」

【橋本和花子キャスター】「9月、逆転優勝へ向けての意気込み教えてください」

【岡田彰布監督】「ちょっと思っている以上に貯金少ないですけど。もうちょっと貯金あってこの時期にいたかったっていうのはあるけど。最後は去年優勝したっていう意地もあるし、一戦一戦ここからやっていくしかない。もうこの1カ月が本当に勝負なんで、最後まで頑張りますよ」

■去年9月の阪神は負けなし11連勝で優勝を決めた

去年は追われる側、今年は追う側としてとにかく一戦一戦なんだという思いが伝わってきました。

佐藤選手は去年9月の打率が3割5分近くあります。本当に期待したいです。岡田監督も「佐藤選手の一振りは流れを変える爆発力がある」と言っていました。

それから去年はタイガース、9月負けなしの11連勝で、そのまま9月14日に優勝しているんです。本当にあっという間でしたから、ここからが勝負となります。

9月3日からはホーム甲子園でドラゴンズとの対決です。阪神の予告先発は、監督も話していました高橋遥人投手です。

タイガースの逆襲に期待しましょう。

(関西テレビ「newsランナー」 2024年9月2日放送)

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