パリ・パラリンピックの開会式で旗手を務めるパレスチナ代表選手ファディ・JS・ディーブ(左)=28日(ロイター=共同)
【パリ共同】パリ・パラリンピックで30日、今大会唯一のパレスチナ代表選手、ファディ・JS・ディーブ(39)が陸上男子砲丸投げ(座位F55)に出場した。競った11人の中で、失格となった1人を除き最下位に終わったが、パレスチナ人の存在を「世界に示した」と胸を張った。 パレスチナ自治区ガザ北部のガザ市出身。昨年10月に始まったイスラエル軍によるガザ攻撃で、弟をはじめ親族計17人を亡くし、実家も破壊された。被害が拡大するパレスチナを代表して競技に臨み「世界は私たちの人間性を擁護すべき時だ。私たちにも希望や夢がある」と訴えた。
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