プロ野球・ソフトバンク

○ソフトバンク3―1オリックス●(27日・みずほペイペイドーム)

 先発に転向して1年目のソフトバンク、モイネロが修正力の高さを見せ、2桁勝利を挙げた。悲願のリーグ優勝奪還に向け、頼れる左腕がこの日も勝利に貢献した。

 7月上旬以来の本拠地での登板に、序盤は制球に苦しんだ。一回はストライクとボールがはっきり分かれて打者に見極められ、押し出しを含む3四球。なお2死満塁のピンチを迎えたが、味方の好守もあって最少失点で切り抜けた。

 二回も得点圏に走者を許したが無失点で切り抜けると、「しっかりと(ストライク)ゾーンに投げていこう」と切り替えた。三回以降は六回まで1安打も許さない完璧な内容で、先発の役割を果たした。

 今季中継ぎから転向し、スタミナ強化のため「本当は嫌い」という走り込みを自らに課している。この日は109球を投げたが、球数が100球を超えても球速が落ちにくくなったという。

 首脳陣が「想像以上」と驚く先発への順応ぶり。モイネロは「打者にアグレッシブに向かっていく気持ちが今の自分にはある」と試合後の言葉にも自信がみなぎっていた。【林大樹】

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