サッカーJ2の鹿児島ユナイテッドFCは24日、首位の清水エスパルスに粘り強い守備で善戦しましたが0-1で敗れ4連敗となりました。

J3降格圏の19位に沈むユナイテッド。会場には7試合ぶりの勝利を信じて今シーズン最多の1万406人のファン・サポーターが集まりました。

先制点が鍵を握る試合、最初にチャンスを迎えたのはユナイテッドでした。

前半3分コーナーキックのチャンス、キッカーはこの夏加入した河野。鈴木が頭で合わせますがわずかにバーの上。ゴールとはなりません。

その後は清水の猛攻を受けます。何度もペナルティエリア内に侵入されますが粘り強い守備でゴールを守ります。28分には相手のコーナーキックから泉森がファインセーブ!枠を捉えたボールでしたが腕を伸ばしてゴールを許しません。リーグトップの攻撃力を誇る清水の攻撃をしのいで前半を0対0で終えます。

エンドが変わった後半、ユナイテッドはディフェンスを1人増やしてさらに守備を固めます。

しかし、後半40分、ペナルティエリア内でファウルを取られPKを与えてしまいます。これを決められついに均衡を破られます。

終盤の痛い失点で敗れたユナイテッド。3試合連続ノーゴールの4連敗で、7試合勝利がなく19位。J2残留へ厳しい戦いが続いています。

鹿児島ユナイテッドFC 浅野哲也監督
「粘り強い戦いができたがそれを結果に結びつけないといけない。ただ選手たちはよく頑張ってくれたと思うのでこれは継続していきたい」

広瀬健太選手
「僕たちはどんな試合でも最後10試合、勝ち点を拾っていかないと残留はできないと思うので『惜しかったね』ではなく勝ち点を取りにいかないとダメだと思う」

この試合、公式映像の実況は鹿児島テレビ・前原竜二アナウンサーが担当しました。惜しくもPKで敗れたユナイテッドでしたが、前原アナウンサーが最も印象に残ったシーンが前半43分のシーンです。実況で振り返ってみましょう。

「さあゴール前、胸で落として右足のシュート!ゴールの右!有田」

左サイド、外山選手から沼田選手へのパスが相手にカットされます。

注目ポイントはここです。奪われた瞬間、沼田選手はすぐにボールを奪い返しに行っています。攻撃から守備に瞬時に切り替えて攻撃につなげています。そして、クロスを上げ、ゴールとはならなかったもののシュートで終えました。

ポイントは「攻守の切り替えの速さ」です。

浅野監督もボールを奪われたら3秒以内に取り返すということを選手たちに言っています。苦しい戦いが続いていますが一人一人の献身的なプレーがきっとゴールにつながります。勝利を信じて応援しましょう。

今シーズンも残り10試合となったユナイテッド。次の試合はアウェーで8月31日、14位のヴァンフォーレ甲府と対戦します。

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