金メダルを大井川知事(右)に披露する永野選手=茨城県庁で
21日に県庁を訪れた永野選手は「ありがとうございます」と笑顔で応えた。知事は永野選手から金メダルを手渡されると「重い、すごい」と興奮気味に感想を口にした。◆決勝・イタリア戦で優勝を引き寄せる大活躍
永野選手はリザーブとして代表メンバー入りし、大会では決勝のイタリア戦で初出場した。終盤の第8セットに登場した永野選手は5連続ポイントを獲得して相手を突き放し、優勝への流れを作った。 大井川知事が試合の展開を「小説か漫画の世界のよう。ドラマチック」と評すると、永野選手は「必死で動いていました。うまくいきすぎた」と振り返った。◆親が借金して出してくれた海外遠征費を返済したい
20日は実家に泊まり、取材に「自然があるし、茨城のこの感じ好きだなと感じました。お母さんは(金メダルを)すごく喜んでくれた。お父さんは『頑張ったな』と、いつもと同じでした」と明かした。 所属するアミューズメント企業「ネクサス」(群馬県高崎市)からは1億円の報奨金を贈られたといい、「びっくりした。高校生の頃、海外遠征費を親が借金して出してくれたので返済したい」と話した。(竹島勇) ◇ ネクサスがパリ五輪でメダルを獲得した所属選手に計2億5000万円の報奨金を贈ったことが、取材で分かった。フェンシング男子フルーレ団体で金メダルの永野選手と敷根崇裕選手(26)にそれぞれ1億円、エペ団体で銀メダルの見延和靖選手(37)には5000万円を贈った。 同社によると、東京五輪で金メダルだった見延選手には、当時も1億円を贈っていた。 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。