長野市篠ノ井の小学生女子ソフトボールチームは今年、県大会で優勝し、悲願の全国大会初出場を決めましたが、開催地・秋田県の大雨で大会が中止になりました。落胆していた児童たちですが、失意を乗り越え、次の目標にむけて進んでいます。
選手:
「いくぞー、いくぞー、いくぞー」
8月18日、須坂市で行われたソフトボールの練習試合。
赤いユニフォームは、長野市篠ノ井の「二ツ柳柳沢少女ソフトボール」です。
エースを中心とする守りと積極的な打撃。攻守にバランスのとれたチームです。
二ツ柳柳沢少女ソフトボール・西ひなた選手:
「みんな元気で、あいさつもいっぱいできて、最後まであきらめない気持ちを持ついいチーム」
チーム発足から40年になる今年、大きな目標を達成しました。
11チームが参加した今年5月の県大会で見事優勝し、チーム発足以来初めての全国大会出場を決めたのです。
2年前にはメンバーが6人まで減り、保護者も一丸でメンバー集めに奔走。存続の危機を乗り越えての悲願達成でした。
二ツ柳柳沢少女ソフトボール キャプテン・小林芽生選手:
「勝てた時は『本当に勝てたの?全国大会行けるの?』という気持ちで、みんな泣いていた」
7月下旬、意気揚々と大会会場の秋田県由利本荘市へ向かったチーム。
しかし、秋田県や山形県で記録的な大雨が降り、由利本荘市でも川の堤防が決壊するなどの被害が発生。全国大会は直前で中止が決まりました。
二ツ柳柳沢少女ソフトボール・金井光弥監督:
「前日まではやると言われていて、朝早く向かったが、山形県くらいで中止の連絡が来た。中止を児童たちに言おうとしたら、言葉が全然出て来なくて…」
児童たちには、開会式の会場に到着してから中止を告げました。
二ツ柳柳沢少女ソフトボール・小林芽生選手:
「一生懸命みんなで戦い、ここまで来られたのに、大会がなくなったのは悲しかった」
無念の全国大会中止から約1カ月。須坂市のチームとの練習試合では、はつらつとプレーする児童たちの姿がありました。
大会中止が決まった後、監督と「ある約束」をしていたのです。
二ツ柳柳沢少女ソフトボール・金井光弥監督:
「『北信越で優勝を目指す』と、全国大会の中止になった会場で言ってくれたので、優勝を一生懸命とりにいきたい」
チームは、9月に石川県で開かれる北信越大会への出場も決まっていて、今は「北信越優勝」が目標です。
二ツ柳柳沢少女ソフトボール・西ひなた選手:
「優勝目指して、最後まであきらめない気持ちで全力でやりたい。全員で大きな声を出して頑張りたい」
保護者:
「子どもは前を向いて、気持ちを切り替えて、北信越でいい結果を残すと話しているので、一生懸命なところをこれからも応援していきたい」
失意を乗り越えー。女子児童たちの挑戦は続きます。
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