【京都国際-関東一】優勝を決め、喜ぶ京都国際の選手たち=阪神甲子園球場で2024年8月23日、渡部直樹撮影

 第106回全国高校野球選手権大会は最終日の23日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で決勝があり、京都国際が関東一(東東京)を延長十回タイブレークの末に2―1で破り、春夏通じて初優勝を果たした。

 京都勢の夏の優勝は、第38回大会(1956年)の平安(現・龍谷大平安)以来、68年ぶりで通算5回目。京都勢の春夏通算の優勝回数は7回で、夏の優勝回数とともに歴代単独9位となった。

 京都国際は47年に創立した京都朝鮮中が前身。野球部は京都韓国学園時代の99年に創部し、硬式では外国人学校として初めて日本高校野球連盟に加盟した。2003年に学校教育法が定める「学校」として認可され、日本の教育課程も学ぶ私立校となった。

 夏は2年ぶり3回目の出場で、これまでの最高成績は初出場した第103回大会(21年)の4強だった。

 今大会は札幌日大(南北海道)との1回戦で7―3と快勝。2回戦の新潟産大付、3回戦の西日本短大付(福岡)、準々決勝の智弁学園(奈良)と3試合連続で4―0と無失点で勝利した。準決勝は青森山田に3―2で逆転勝ちして春夏通じて初の決勝に進んでいた。

 関東一は夏の最高成績だった第97回大会(15年)のベスト4を上回り、初めて決勝に進んだが優勝はならなかった。

 1日に阪神甲子園球場が開場100周年を迎え、今大会は7日に開幕した。暑さ対策で試合開始を午前と夕方以降に分けて実施する「2部制」が開幕から3日間に限って導入された。投手らの受傷事故を防ぐため、今春から本格的に導入された新基準の低反発の金属バットも全国選手権で初めて使用された。【吉川雄飛】

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