東北高校野球部が学校創立130周年を記念して、22日、神奈川の慶応高校と招待試合を行いました。

東北高校創立130周年を記念して行われた招待試合。会場となった東北福祉大学野球場では東北高校野球部が去年の夏の甲子園優勝校、神奈川県の慶応義塾高校と対戦しました。試合に先立って行われた始球式はパリオリンピックスケートボード競技で銀メダルを獲得した東北高校1年の赤間凛音選手が務め球場を沸かせました。

赤間凛音選手
「ノーバウンド投球ができなかったから悔しいなと思っています。オリンピックでメダル獲った年が130周年だったし、東北高校にメダルを持って帰れてよかった」

この試合、慶応側のスタンドには東北高校の野球部とチアリーダーが陣取り、チームの垣根を越え慶応に声援を送りました。

東北高校チアリーダー
「今回は招待して慶応高校に来てもらっている側なので、こっちも気持ちだけじゃなくて全員で動きをぴったり合わせて(本家の)慶応高校の応援に負けないように頑張りたい」

1・2年生中心の新チーム同士の対決は、東北高校が序盤から主導権を握り5回までで3点をリード!対する慶応高校も味方スタンドの応援を背に東北高校に食らいつき、両者譲らぬ攻防戦を見せます。最後は東北高校が勝利する形となりましたが、選手たちは勝ち負けだけではない充実感であふれていました。(東北4-1慶応)

東北高校野球部 大場隼汰主将(2年)
「結果関係なしにお互いのチームが楽しんでいい試合が作れた」

慶応高校野球部 山田望意主将(2年)
「きょうは(東北の)応援に応えられなかったけど実力以上のものが出せたと思う。今回はこういう形でしたけど次は甲子園で戦えたらと思います」

その後、慶応高校の選手たちは名取市の閖上に移動し震災復興伝承館や慰霊碑などを見学。関係者から語られる当時の被害状況に真剣な表情で聞き入っていました。

慶応高校野球部 森林貴彦監督
「野球に打ち込めることのありがたさを選手たちが感じてくれたら幸いです。5年後も10年後もまた慶応を呼びたいと言われるように、これからうちも頑張っていきたい」

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