大相撲の春巡業が11日に静岡県御殿場市で行われ、県内出身の熱海富士と翠富士の登場に会場は大きな盛り上がりを見せました。質問コーナーで2人は「好きなスイーツは熱海プリン」、翠富士は「横綱になりたい」と答え、会場を沸かせていました。

「触れさせてもらって幸せ」

雄大な富士山を望む御殿場市で行われた大相撲春巡業。33年ぶりの開催です。開場前から長蛇の列ができ注目の高さが伺えます。

熱海市出身の熱海富士と焼津市出身の翠富士は握手会に参加し、訪れたファンとの交流を深めていました。

来場者:
いつも取り組みを見て子供と応援しているので、きょう実際に触れさせてもらって幸せでした

その後、同じ伊勢ヶ濱部屋の横綱・照ノ富士が見つめる土俵で、熱海富士は豊昇龍と、翠富士は霧島と共に大関の胸を借り稽古に励みます。

巡業恒例の質問コーナーでは…

「好きなスイーツは?」という質問に、熱海富士が「熱海プリンです」と答えると、翠富士も「熱海プリンです」と真似をして、会場の笑いを誘います。

また「ドラゴンボール7個そろって置いてあったら?」という質問に、翠富士は「願いは大体かなっているので、あとは横綱になりたい」と返していました。

巡業の最後を飾る幕内の取組では揃って力強い相撲を披露し、会場から大きな拍手が送られていました。

弟弟子・尊富士の優勝に「くそ~」

巡業のあと、2人は取材に応じました。

先場所110年ぶりに新入幕で優勝した弟弟子の尊富士について聞かれると、熱海富士は「稽古をしてきた仲間なのでちょっとだけ悔しいです。これから優勝したあいつと稽古ができる、そんなすごい機会はない。ばんばん、尊富士の胸を借りて稽古していきます」と優等生の回答。

そこに翠富士が口をはさみ「(熱海富士は)めっちゃ、嫌そうにしています。ずっと『くそ~、くそ~』って言っています」と暴露しました

夏場所は「少しでも多く」「15戦全勝」

地元・静岡で感じた期待と声援を力に、5月からの夏場所で更なる躍進を誓います。

夏場所の目標を聞かれると、熱海富士は「一番一番 自分の相撲を取り切って、少しでも多く勝てたらいい」、翠富士は「目標は15戦全勝」と答えていました。

土俵で見せる真剣な表情だけでなくリラックスした姿を見ることができ、相撲ファンも感激している様子でした。

また、横綱・照ノ富士の土俵入りでは太刀持ちが露払いを県勢2人が務めました。大相撲夏場所は4月30日に番付が発表され、5月12日に初日を迎えます。

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