浦和―G大阪 後半、決勝ゴールを決め、タッチを交わすG大阪・坂本(右)=埼玉スタジアム

G大阪1-0浦和(20日、明治安田J1第9節)

G大阪が今季2度目の連勝で、暫定ながら首位と勝ち点差3の5位に浮上した。4万人超のサポーターで真っ赤に染まった敵地で浦和に1-0で勝利。決勝点の坂本は「めちゃくちゃ気持ちよかった」と、数では劣りながらも声をからした青黒のサポーターと喜びを分かち合った。

後半33分にカウンターが炸裂(さくれつ)した。自陣深くからの速攻で右サイドを突破し、ウェルトンからのクロスを坂本が右足で押し込んでネットを揺らした。2戦連発の20歳は「数少ないチャンスを仕留めるのが仕事。結果がついてきて自信になる」とうなずいた。

押し込まれる時間帯が長くなっても、焦らずに好機をうかがい続けた。放ったシュートは浦和の12本に対してわずか4本。後半唯一のシュートで決勝点を奪い、ポヤトス監督は「全員で耐えて難しいスタジアムで勝てたのは大きい」と手応えを口にした。

J1優勝2度、2008年にはアジア・チャンピオンズリーグも制した名門も、直近3シーズンは2桁順位に甘んじている。誰よりもふがいなく感じているのは、伝統のユニホームを着て戦う選手たち。G大阪が久しぶりにJ1で存在感を示し始めた。(奥山次郎)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。