対戦を前に、健闘を誓って固い握手を交わす智弁和歌山・中谷仁(左)、霞ケ浦・高橋祐二の両監督=兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2024年8月6日午前9時3分、藤木俊治撮影

 第106回全国高校野球選手権大会に出場する智弁和歌山は、大会第7日の13日、第3試合(午後1時10分開始予定)で霞ケ浦(茨城)と対戦する。初戦を前に、智弁和歌山の中谷仁監督と霞ケ浦の高橋祐二監督にお互いの印象や試合への意気込みを聞いた。【藤木俊治】

 ――相手チームの印象と注目選手は。

 高橋 毎年、強打のイメージがある。和歌山大会の結果だけを見ると今回は投手力も高く、攻守にわたって強豪だというイメージだ。

 中谷 毎年良い投手がいる印象。2年生の長身左腕が主戦で、やはり今年も良い投手がいるなというイメージだ。打線は3、4番打者がポイントゲッターになっている。

 ――どんな試合展開に持っていきたいか。チームのどこを見てほしいか。

 高橋 点数を取れるチームではないので、投手を中心として守りの野球で極力、ロースコアでゲームを進め、しがみついていきたい。全力疾走、全力プレーを見てほしい。

 中谷 今年はバッテリーを中心とした守りのチームだと自負している。うちもロースコアのゲームで、少ないチャンスをものにしていく展開になるのでは。強打と言われるが、小技もできる総合力で戦うところを見てほしい。

 ――自チームのキーマンは。

 高橋 市村才樹(2年)、真仲唯歩(ゆいほ)(3年)、乾健斗(同)という3人の投手が継投する形になる。打線は上手に出塁し、なんとか羽成朔太郎(同)ら中軸にチャンスを回したい。

 中谷 投手5人それぞれに特長があり、球速も出せる。捕手の上田潤一郎(同)がその5人をどうリードするのかが大会を通じてのキーポイントだと思っている。

 ――地元に向けたメッセージを。

 高橋 春夏計3回の甲子園で1勝もできていない。1勝を挙げられるよう、県の代表として精いっぱい頑張る。

 中谷 和歌山はチーム数こそ少ないが、野球のレベルが高い県だと思っている。県の代表として、しっかりと他校の思いも背負って躍動したい。

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